合掌キャラ「なーむくん」 粛々と活動中
―[役目を終えた[あのキャラ]の今]―
あの東電のキャラクター「でんこちゃん」が3月末をもって完全に姿を消した。節電と電気の安全を長年アピールしてきたが、「合理化のためにはやむをえず。今後とも使う見込みはありません」(東電広報)とのことだ。何だかかわいそうな気もするが、そういえば博覧会などのために誕生したキャラたちは、そのイベント終了後、どこでどうしているのだろう? というわけで、気になるキャラの“今”を追った!
【なーむくん】
平城遷都1300年祭の民間マスコット
なーむくんは奈良市を中心とした寺院の有志会・南都二六会が作ったキャラクター。同会はせんとくんのデザインに「仏様を侮辱している」と抗議して話題になったが、橋本純信会長いわく「せんとくんに対抗したのではなく、普段の生活の中で手を合わせることの大切さを訴えたいとの思いで作ったマスコットです。まあでも、話題になったおかげで注目してもらえたわけですが」。
なーむくんの公式サイトを見ると、「なーむくんの日記」(活動報告)のほかにグッズの通信販売や「なーむくんのおうち」という直営ショップの紹介も。
「グッズは業者さんが作りたいと言うので。実際に欲しいという人もいましたしね。今は製造はしてなくて在庫分のみです。『なーむくんのおうち』はイベントに使おうと建てた小屋で当時は賑わいましたが、現在は閉まってますね」とは、ちと寂しい。さらにサイトの活動報告も昨年5月から更新されてませーん。もしやお役御免!?
「いえ、お役目は継続してますよ。年に3~4回、『仏教の教えを伝えたい』という趣旨の催しに着ぐるみを貸し出していますから。最初は中に入る人もこちらでお願いしていましたが、出張に3人は必要で世話がかかるので、今は着ぐるみだけお貸ししてるんです」
なるほど、かわいい子には旅をさせろって言うもんね。
― 役目を終えた[あのキャラ]の今【6】 ―
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