更新日:2019年02月19日 14:56
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楽天の公式キャラ「お買いものパンダ」が変更…という“ネタ”が許せなかった男

―[山田ゴメス]―
 なんと! 楽天の公式キャラクターとして万人から親しまれてきた、あの「お買いものパンダ」が、この4月から別キャラへとリニューアルされる……との衝撃のニュースが4月1日、ネット上を飛び交った。
楽天・お買いものパンダ

お買い物パンダ

 はたして、これはエイプリルフールのデマネタなのか? それとも本当に「お買いものパンダ」は“卒業”してしまうのか……?  僕、ゴメス記者にとっては「森友学園国有地売却」を巡る証人喚問・大谷のメジャー初勝利&2試合連続ホームラン……に勝るとも劣らない、大・大・大事件なのである!  なにを隠そう、僕は「楽天・お買いものパンダ」のけっこうコアなファンで、ニューバージョンスタンプや着せ替えがLINEで更新されると、その都度にマメにダウンロードもしている。  だって、むちゃくちゃラブリーじゃないですか!  皆さんもよ~く考えてみてほしい。パンダほど記号的に簡略化した“可愛いイラスト”に落とし込めるビジュアルキャラクターなんて、ほかのアニマルにはちょっと見当たらない。  ただ、シンプルゆえに、顔の輪郭の丸の形だとか、目や鼻や耳の面積占有率だとか位置だとか、目の垂らし角度だとかがほんの数ミリズレただけで、全体像の印象がまったく変わってきてしまう。つまり、我々プロのイラストレーター(※ほぼ知られていないが、ゴメス記者の本業はイラストレーター!)にとってのパンダとは、デリケイトかつ果てしなく奥深い、本来ならばそう迂闊には手を出すことができない“恐れ多い題材”なんである。  そんななかでも「お買いものパンダ」のバランス要素はすべて完ペキ! 線の太さも目と鼻の詰まり具合も、顔と胴の比率も絶妙だし、プロ中のプロフェッショナルしか持ち得ない手癖だけで描いたような適当感、あと、なによりも胸にある赤丸白抜きの「楽天のRマーク」のやっつけ感が素晴らしい。  ちなみに「お買いものパンダ」(略称は「おパン」)の横にいる小さいパンダの愛称は「小パンダ」で、おパンの子どもか弟かと思いきや、正体は同級生! フランス生まれで本名は「クリームフラペチーノ・コ・パンダ」なのだそう。  なのに、なのに! “卒業”どころか、この「お買いものパンダ」の“後釜”まですでに決定している様子で、その名も「お買いものパン」!(シルエットのみだと、てっきりコアラかと予想していたのだが…)コッペパンとメロンパンをモチーフとする、読んで字のごとくの“まんまキャラ”。  ぶっちゃけ、あんましかわいくない。お買いものパンダの愛くるしさの数百分の一にも及ばない、二番煎じっぷりがMAXで、「目と口が描かれていない」点からも、キャラクターとしての広がりを感じることができないのだ。  もし、このまま楽天側から「キャラ変更のお知らせはエイプリルフールのウソでした」という告知がなければ、私はここ日刊SPA!の誌面(画面?)を勝手にお借りして、「どうか、お買いものパンダを残してください署名運動」をわりと本気で展開しようと目論んでいたのだが……後日……

やっぱりウソでした・・・

 「やっぱりウソでした・・・」……ですと! みごとヤラれちゃいました(苦笑)。楽天サン、こういうシャレにならない(?)おふざけは、もう次からはやめていただきたい!! イイ大人を翻弄するだけさせといて、なにが楽しいか!!! でも、ホッとした……。<取材・文/山田ゴメス>
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
モテと非モテの脳科学 - おじさんの恋心はなぜ報われないのか -

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