更新日:2021年01月15日 19:27
カーライフ

20代後半で大企業を辞め秩父の山中に移住。手に入れたのは豊かで贅沢な時間

 日本で一番愛されてる軽トラは、仕事に、暮らしに、ときにレジャーにと、多くの人に愛用されている、とてもよくできた道具です。そんな最強の道具の魅力に取りつかれ、そのポテンシャルを最大限に引き出した軽トラキャンパーの達人を紹介します!

みんなの遊べる軽トラ 第6回 新井亮介さん(埼玉県秩父郡横瀬町)

みんなの遊べる軽トラ

SUZUKI CARRY

 子どもの頃から自然の中で遊ぶことが好きだった新井亮介さんは、たまたま手に取った小屋暮らしの本がきっかけで、自分もいつかは人が少なくて静かな場所に小屋を建てて暮らしてみたいと思うようになったという。いまから6年ほど前のことだ。

携帯電話の電波はギリギリ。電気・ガス・水道なしだけど……

 世間的に名の通った大企業で会社員として働いていたが、そんな想いを抱いてからはとても定年まで待てそうもなかった。自身の出身地でもある埼玉県の山間部エリアを中心に小屋を建てられそうな土地探しを開始すると、程なく秩父市に理想とする条件に近い土地が見つかった。
みんなの遊べる軽トラ

移動に仕事に大活躍している愛車キャリイ

 予算よりもだいぶ安く買うことができたため、新井さんは勤めていた会社を退職。仲間たちの協力も得て小さな小屋を完成させて、2016年6月に移住を果たす。 「もちろん収入がなくなる不安はありましたが、まだ20代後半で独身ということで、なんとかなるだろうという気持ちも強かったですね」  携帯電話の電波はかろうじて入るものの、電気・ガス・水道は引いていない。しかし、遊びにきた仲間たちと焚き火を囲んで宴会を開き、夜遅くまで語り合う日々は、都会の会社勤めの日々とは比べられないほど豊かで贅沢な時間だった。
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狩猟会社に就職し中古のキャリイをハンター仕様に改造
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