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「働けるうつ病」になりやすい人の特徴。泣きながらも働いてしまう謎

「他人に迷惑をかけてはいけない」日本人特有の文化が基盤に

うつ病個人の性格とともに、日本人特有の文化が基盤にあると考えているのは、産業カウンセラーの片田智也氏。 「うつ状態は、簡単に言えば精神の疲れです。疲れているなら休めばよいのですが、他人に迷惑をかけてはいけない、怠けることは悪だという教育が根づいているから休めないというのがまず根底にあると思いますね。そこに職場環境、昇進や昇給の問題、他人の評価を気にするなどの要因も当然絡んでくるでしょう」 確かに「勤勉」と評価されることの多い日本人は、そもそも休むことが苦手なのかもしれない。だからセーブすることを忘れて働き続け、ある日突然「電池切れ」を起こすハメになってしまうのだ。 【岡本浩之氏】 精神科医、産業医。東京大学医学部卒業後、勤務医を経て北本心ノ診療所院長。自身のうつ病経験をもとに患者にアドバイスを行う。スポーツ精神医学会所属 【内田栄一氏】 日本精神神経学会指導医・専門医。日本産業衛生学会指導医・専門医。医学博士。大塚・栄一クリニック院長。心体のストレスを緩やかに解放する治療を行う 【片田智也氏】 感情マネージメント協会代表理事、産業カウンセラー。著書『メンタル弱いが一瞬で変わる本 何をしてもダメだった心が強くなる習慣』(PHP研究所)など 取材・文/週刊SPA!編集部
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