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「退職代行も使えない」うつ病で休職中の中学校教員が語る“定額働かせ放題”の実態

「残業が100時間を超える月はザラでした。勤務時間に応じた残業代は支払われず、基本給の4%が上乗せされるだけ。『教員は定額働かせ放題』という言葉は的を射ていると思います」  そう語るのは、公立中学校教員の島田純一さん(仮名・29歳)。うつ病を発症し、休職してから半年以上経つという。島田さんを苦しめたのは過酷な労働環境と、それに見合わない待遇だ。

若手が運動部の顧問をやるのは暗黙の了解

現在休職中だという島田さん

関東の公立中学校に勤める島田さん。担当教科は英語

「毎日5時に起きて7時に出勤していました。定時は16時半ですが、運動部の顧問をしているのでその時間に帰れたことはありません。やりたくなかったけど、『運動部の顧問は独身の若手がやれ』というのが暗黙の了解だったんです。  部活動が終わるのが18時で、そこから翌日の授業の準備や課題の採点、テストの問題作成をします。20時に帰宅できたら早い方で、文化祭や運動会などのイベントが重なると23時を超えます」

休日に働いても手当はたったの3000円

 どんなに遅く帰宅しても、翌日は5時起きの7時出勤。土日くらいは体を休めてほしいが、部活動の顧問になってしまうと休日出勤は避けられない。 「大会の時期は最悪ですね。だいたい生徒が8時集合で、教員は7時集合。持ち回りで担当する大会運営者になってしまうと6時集合です。迷子などトラブルはつきもので、集合時間に来ない生徒がいると肝を冷やしました。  生徒に何かあったらすべて私の責任ですから、平日以上に気を張っているかもしれません。そんな一日がかりの労働で、自治体から支給されるのは3000円。一度飲みに行けば消えてしまう金額です(笑)」
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盗撮した生徒さえ“怒れない”ストレス
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