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マスクなしの客はご飯大盛無料に。斬新なサービスを始めた理由を店主に聞いた

「十勝の恥」と言われたことも

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こちらが実際に貼られたお知らせ。「素顔でのコミュニケーションを大切に!!」という文言には多くの共感コメントが寄せられた

 とはいえ、ポジティブな反応ばかりではない。特にSNS上では批判的な声が寄せられ、「十勝の恥と言われたことは正直に驚きました」と笑いながら話すが、「『協力金もらったくせにマスクなしで営業はやばいだろ』といった声にはモヤッとしました」と違和感を口にする。 「確かに私は協力金をもらいました。ただ、政府が適切な対応を示さないことは、飲食業界への営業妨害につながります。実際、後手後手の対応が続いた結果、コロナ禍以前よりも売上が半分以下になる月は珍しくありません。今でも5~6割程度しか売り上げは戻っていないです。協力金をもらうことは当然の権利であり、飲食業界の事情を知らずにとやかく言うのは違うと思います」

子供の自由を奪ったことが納得できず

 次にコロナ禍、マスク文化が私達の生活から奪ったものとして、「やはり子供の自由を奪ったことが一番です。大人がマスクを外さなければ、子供は絶対外せませんから」と語気を強める。 「今でも給食は黙食を強いられ、学校行事も休止・縮小させられてました。未だに政府がしっかりと対応せず、空気を読むばかりの大人達の犠牲になっています。街中で親子連れを見かけても、親はマスクを外しているのに子供はマスクをしている、というケースは少なくありません。大人の保身や世間体のために、子供が犠牲になっている現状はとても可哀想です」  当たり前の生活を取り戻すために政府に求めることとして、「コロナ禍になって2年間、与野党ともに本気で取り組む気があるのかはなはだ疑問です」とあまり期待していない様子。 「やれることとしましては、マスク着用と感染者数に本当に関連があるのかエビデンスを示すこと。あとは岸田首相を始め、政治家が『マスクは必要ない』と強い言葉でもって発信するしかないのではないでしょうか」  最後に私達国民が持つべき価値観については「自分の考えを持ってマスクをしている人は別にして、考えもなしにマスクをしている人の気持ちがわからないため何とも言えません」と口にしつつ、「今回のようにマスク文化に違和感を持つ人がアクションを起こして、徐々に変えていくしかないと思います」と語った。  コロナ禍において「当たり前を取り戻すためにはどうすれば良いのか?」という議論を続けなければいけない。そのための1つとして、今後の小沢さんの発信にも注目したい。 取材・文/望月悠木
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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