お金

「波乱続きの2歳戦」がビッグチャンス!その理由を馬券の達人が徹底解説

難解なレースはむしろチャンス!

競馬

キャリア1戦ながらデイリー杯2歳Sで1番人気に推されたダノンタッチダウン。直線で猛然と追い込むも2着まで

 とはいえこれだけ波乱が続いていると、以下のように考えるかもしれません。 「難解なレースはよくわからないから買いづらい」  特に2歳戦は、“幼稚園の運動会”とも表現されるように、経験の少ない馬が多く、不確定要素が満載。買いづらいと感じるのも無理はありません。  でも、そこは考え方をぜひ変えてみてほしいところです。なぜなら、“能力や適性がわかりづらいのはみな同じだから”です。競馬はファン同士の戦いですから、多くのファンにとって難しいレースだとすれば、その中で少しでも優位に立てれば独り勝ちできる可能性があります。むしろ堅いレースほど能力の分析が大切になるので、実は予想に絶対的な自信がないのならば誰もが敬遠するようなレースの方がチャンスが大きいわけです。  さらにいえば、荒れるレースは絞らずにいろいろ買うことができます。3連単で20倍しかつかないレースであれば、10点で当てても資金が倍になるだけで、どうやって強弱をつけるかといった戦略が大切になります。  しかし、例えば3連単が200倍つくのであれば、50点買ったとしても的中すれば資金は4倍になります。荒れるレースはそれだけ手広く買ってもプラスにするチャンスが出てくるわけです。当然荒れるということは穴馬を探す必要が出てきますが、無理に絞らず手を広げても良いとなれば穴馬も買いやすくなります。

JRAプレミアムでさらにチャンス拡大!

 ちなみに、2歳戦は今年、主催者のJRAからの後押しもあります。いわゆるプレミアムレースという、払い戻し率UPのキャンペーンをやっているのです。  2歳戦がスタートした6月には「夏の2歳単勝」。さらにそれを継続して、「秋の2歳単勝」として、単勝馬券の払い戻し率が5%上乗せされています。さらにホープフルS当日には、単勝&ワイド5%UP企画も実施予定。いずれも、購入する側にとっては得することしかありませんから、2歳戦の馬券、特に単勝は通常よりも勝ちやすくなっているわけです。  敬遠したくなりがちな2歳戦ですが、以上のことから、年末まではむしろ大いにチャンスがあります。現代競馬は、目の前のレースで「どの馬を買うか」といった予想力以上に、「どのレースを買うか」、あるいは「どういう券種を買うか」といった予想力以外の力……いわば馬券力が重要になっています。  よくわからないと敬遠せず、荒れる2歳戦に挑んでみてはいかがでしょうか。 文/TARO
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。12月5日に最新刊『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)が発売になった。著書は他に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる

TARO氏が『馬券力』について徹底究明した一冊。

1
2
勝SPA!
おすすめ記事