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元地下アイドルが極貧時代の「副業」告白。2時間2万円、“全裸”でポーズ

どこまで脱ぐのか? 危険じゃないのか?

若い女性 さて「ヌードモデル」をしていると書くと、読者のみなさんもあれこれ気になることがあるだろう。その素朴な疑問にお答えしよう。  まずは「どこまで脱ぐのか?」。ヌードモデルは基本的には「全裸」の「スッポンポン」。映像でも画像でもモザイクが入る場所もモロ出しだ。  だとしたら「それって危なくないの?」と思う方々もいると思う。だが成年漫画家さんたちはプロの集団だった。短い時間でメチャクチャ真剣に描く。もはや私のことなど単純に描写する対象物としての目線しか持ち合わせていなかった。  それは一般の生徒さんたちを集めた「絵画教室」でも同じ。大真面目に鉛筆を走らせる人たちしかいなかった。それでも男性の生徒は恥ずかしがったり遠慮したりして控えめにヌードモデルを見てくるけれど、女性生徒は食い入るように凝視してくるのが意外と言えば意外かもしれない。

“下積み”の人たちから密かに人気の副業

 相手の鼻息が荒くなってきて「もしかしたらヤバいかも」と思わされることがあったのは、むしろ地下アイドル活動中での素人相手の撮影会だった。「モロ」よりも「チラリズム」のほうが興奮するのか? それとも単に対象を見る視線の違いなのかはわからない。  それから「ヌードモデルとして呼ばれたのに、デッサンもせずにただ裸を眺めているだけ」といった妙なお客さんにも遭ったことはない。  つまり一般的な美術関係のヌードモデルは、主催者からセクハラや「お手つき」をされる心配がまったくない安全な現場だった。だから下積み時代の劇団員や女性ミュージシャンや同人作家などのサブカル系女子には密かに人気の副業だった。  いくら裸になるとは言ったって「本番」どころか「性的サービス」は一切なかった。下手に夜の仕事をするよりよっぽどストレスなく過ごすことができる。もちろんそういうお店での収入と比べたら本当に微々たるものだったが。
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趣味と実益を兼ねた手段
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ベトナム7年、オーストリア2年の在住歴を経て、現在はバックパッカー活動中のフリーライター。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

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