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元ガールズ競輪選手が「オッズ」を語る。ファンの財布事情に直結する‟自分の倍率”を見て思うこと

選手がオッズを見て思うこと

高木真備さん

高木さんは現在、さまざまな競輪場で保護犬イベントを開催している。2月12日には館林場外競輪車券売場「トーターレボリューションドーム館林」にて、「高木真備プレゼンツ わんにゃんフェスティバル」を開催予定。

 オッズとは、ある意味「お客さんからの評価」と言っても過言ではない。では、実際に走る選手から見て、お客さんの評価であるオッズに対して思うことはあるのだろうか。 「基本的には選手とお客さんの評価は同じで『なんでこの人が売れてるの?』ということはなかったです。でも、自分でも勝てるかわからない相手と走るときに、私がダントツで売れていたりすると不安になりました。そういうときは、人気が二分している方が『お客さんもどっちが勝つかわからないんだ……』と思って、ちょっと安心じゃないですけど、変なプレッシャーを感じずに走ることができましたね。オッズはその時の対戦相手や自分のコンディションによって、いろんなことを考えさせられました」

1番人気での着外は「頭を上げられませんでした」

 また、高木さんは圧倒的に1番人気となったレースで失格となったことがある。2015年8月のレースでは、高木さんが失格となったことで3連単車券が135万円となり、ガールズケイリン史上2番目の高配当車券となった。そのレースのように、圧倒的に1番人気となったレースで着外となってしまったときの心境を聞いた。 「1番人気で着外になったり失格したときは、『買ってくれたお客さんに申し訳ない』という気持ちになりました。競走後にヤジが飛ぶなか、私は顔を上げられなかったですね。走る前にオッズをみて、1番人気だとわかっていたからこそ、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」
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オッズを見て「逆にチャンスだ」と思うことも
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