カーライフ

“最後の純ガソリン・スーパーカー”ランボルギーニ ウラカンSTOの大問題

大問題が一つだけ…

 しかし、問題が一つだけある。チョンマゲのようなリアウイング等が邪魔をして、真後ろが全然見えないのだ!  私はこれまで、いろいろなスーパーカーに乗ってきた。カウンタックも所有したし、フェラーリF40で時速300㎞を出したこともある。がしかし、これほど後ろが見えないスーパーカーは初めてだ。カウンタックだってもっと後方視界はよかった! 後ろが見えないスーパーカーほど恐ろしいものはない! なぜって、追尾態勢に入ろうとするパトカーが見えないから! オートクラブ しかしまあ、そんなことはいいのだろう。なにしろこれは記念モデル。640馬力にものをいわせてパトカーと追いかけっこしたりせず、大事にガレージにしまわれて、値上がりを待つのだろう。  お値段は4125万円だが、中古車はすでに6000万円を超えている。さすがスーパーカーの最後っ屁。

【結論!】

自然吸気5.2リッターV10エンジンの快爆音はすさまじく、これぞガソリンエンジン最後の大絶叫! 死ぬまでに、こんなクルマに乗れてよかった。でも、もういいです。目がついていきません!
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【写真】5.2リッターV10エンジン
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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