更新日:2023年04月12日 16:49
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元UUUM“社員YouTuber”が、新卒入社から25歳までに独立を決めたワケ「何もないまっさらな状態でも」

大学ミスコンへ出場するために自己分析「他にはない私の魅力って?」

さなまる 高校時代は、4人組女性アイドルグループ「BLESS」のメンバーに選出され、アイドル活動をするようになる。 「勉強を必死に頑張って成績を上げることができた経験は、自分の中で『頑張り方』が分かったというか。いい意味で、肝がすわったように感じていましたね。失敗を恐れずになんでも挑戦してみたほうがいいんだなって」  その後、大学へ進学した際は“ミスコンのステージ”に憧れを持つようになったさなまるさん。ステージに立つのを夢見て、大学2年時に一度オーディションを受けるも落選してしまう。  だが、それでも諦めきれなかったさなまるさんは、「なぜミスコンに出たいのか」という自分の心境と向き合い続けた。 「ミスコンに出たかった理由として、芸能活動をやりたかったのに加え、大学生として普通に生活をしていたら、絶対に出会えない人とも関われる機会があると感じていたからです。新たな出会いを機に、いろんな挑戦をしたいという考えがあったからこそ、ミスコンへかける思いはひとしおでした。このような自己分析を重ね、ミスコンに出た先輩にアドバイスをもらったりしたことで、大学3年時にはファイナリストまで残ることができました」  ミスコンのファイナリストになるまでの過程で、“他にはない自分ならではの魅力”を見つけるいい機会になったという。さなまるさんは「挑戦し続ける力ならば誰にも負けない」と話す。

新卒1年目でYouTubeの運営と演者を両方経験

 2020年4月、新卒でUUUMに就職することになったわけだが、「いくつか選考を受けた企業は全て落ちてしまい、UUUMに決まらなかったらフリーモデルで活動する予定だった」とさなまるさんは当時を思い返す。 「将来は起業に興味があるので、大学のゼミではM&Aや株式投資を学んでいました。UUUMには最初、新卒枠として選考を受けていたんですが、ゼミの活動を話すと、ちょうど『マネーの亀 【MANEKAME】』というYouTubeチャンネルのMCを募集していたタイミングで。『ぜひ興味あればやってほしい』と言われたんです。偶然でしたが、何かすごく運命を感じて、UUUMに就職することを決意しましたね」  内定が決まってからは、インターンで「マネーの亀 【MANEKAME】」のMCとして関わっていた。しかし、2020年2月に同チャンネルの閉鎖が発表され、さなまるさんの行き場がなくなってしまった。 「『正社員になる前に部署がなくなった』みたいな感覚で、しばらくは自分の配属先が未確定の状態が続きました」  同時期のコロナ禍も重なって、忙しない状況が続いたなか、さなまるさんはUUUMと講談社が共同運営するYouTubeチャンネル「ボンボンTV」の裏方として運営業務を行うようになる。番組のスケジュール管理やケータリング発注、動画コンテンツにおける演者の構成など、YouTubeチャンネルの裏側を経験したことで、「運営と演者のどちらの気持ちもわかるようになった」とさなまるさんは言う。
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“第二の青春”とは?
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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