更新日:2023年05月10日 11:28
仕事

新入社員が連休明けに「仕事辞めたい」。5月病で気を付けるべき4つのポイント

②運動不足

運動不足 2つ目として、体を動かさないということも原因と考えられます。先の例でもお話しましたが、長期のゴールデンウィークなどの休暇中に引きこもってスマートフォンやパソコンでオンラインゲームに没頭するあまり、運動不足になる人が多い印象です。  運動不足は身体的な不調を引き起こすだけでなく、精神的なストレスも増加させるため、適度な運動を心がけることが大切です。朝夕の時間帯に30分でも近所を散歩したり、家の中でストレッチをしてみるなど意識して体を動かしてみると良いでしょう。

③孤独

 3つ目として、孤独な環境下で長期間いることです。5月病は新しい環境に適応することがストレスとなるため、孤独でいることは5月病を悪化させる要因となります。できるだけ社員同士の交流を促す取り組みを行い、社員が自分たちの仕事や環境について話し合える場を設けることが重要です。  最近ではテレワーク中心の働き方から、同僚とのコミュニケーションがうまく取れずに悩んでいる方も少なくありません。普段から何気ない会話を意識して交わすようにするなどして、相手の異変を早めに察知してあげましょう。  “他の人から気にかけてもらっている”ということを実感できるだけでも予防につながります。また、職場外での飲み会やスポーツなどを通してのコミュニケーションも積極的に導入していくと良いです。孤独な環境下にいると、大きなストレスを感じたときに自分だけで抱え込んでしまいます。相談する相手がいないと、マイナスのことばかり考えて、うつ状態に陥ってしまう事例を数多く見てきました。専門家のカウンセリングを受けたり、社内で気軽に相談できる人を作っておくことも大切です。
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新入社員には早めの声かけが大事
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社会保険労務士法人レクシード代表。沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評がある。企業の労務を“予防”という視点からサポートすることに力を入れており、労働保険・社会保険関係の手続きから給与計算、勤怠管理、行政対応、リスク回避型の就業規則作成支援、入札にからむ経営事項審査サポートまで、幅広く企業の人事サポートを行っている。

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