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60歳が「14歳の感性」を取り戻す方法があった。日常に“刺激”を感じたいなら

「14歳に心をふるわせたもの」に再会できる幸せ

ラジオ 私は14歳、ビートルズとダンスに出逢った。それから、ラジオだ。私たちの世代は、中学生で皆、ラジオの深夜放送の洗礼を受けた。テレビはどの局も0時過ぎに放送時間を終え、砂嵐のような画面に変わる。携帯電話もインターネットもない時代、若者たちは、世界でたった一人になったような気分になったものだ。その時間にラジオのスイッチを入れると、魅力的なパーソナリティたちが、リスナーのメッセージに心を寄せ、人生を語っていてくれたのである。  そのラジオの世界に、60を過ぎてから飛び込むなんて、思ってもみなかった。2022年10月から、NHKラジオ第一の朝の情報番組の金曜パーソナリティとして、3時間20分の生放送を担当している。ラジオの魅力は、50年前と変わっていなかった。  リスナーと一体になって、「今」という時間を味わい尽くす。50年前と違っているのは、SNSを使って、時々刻々リスナーのメッセージが飛び込んでくること。より一体感が増している感じだ。  私は、「14歳に心ふるわせたもの」に再会し、その当事者となって、毎週、心ふるわせている。幸せすぎます。深謝。 〈黒川伊保子 構成/日刊SPA!編集部〉
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ
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60歳のトリセツ

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