現在は、上京時と変わらず、吉原の風俗店勤務をメインに月80万円ほどを稼いでいる。稼いだお金は、今後の選挙の供託金のために蓄えているという。 「風俗で稼いだお金は、次に選挙に出るための供託金300万円を貯めるのと、司法予備試験の予備校代として使っています。前回の選挙で負けたので、今は充電期間中のような感じで、いろいろ勉強している最中です。なぜ法律なのかと思う方もいるかもしれませんが、それは個人的にAV新法の影響が大きいです。 　AV新法は出演者の権利を守るための法律ですが、それゆえに制限が厳しいため、女優からしたら撮影が急に中止となって仕事を奪われたり、真面目に契約している大手メーカーがワリを食ったりと、納得できない部分も大きい。それこそ最近の水着撮影会の問題もそうですよね。法律として何を基準にしてアウトなのか、どうすれば性産業などに携わる人がうまくやっていけるのか。それをきちんと説明して発信していくためにも法律の勉強は必要だと感じたんです」 「それに私が政治家を目指すとカミングアウトしたら、当時所属していたAV事務所から、波風立てたくないから辞めてくれと言われたこともありました。きっと事務所からしたら、私が政治活動をしたら目立つので、警察やら税務署に付け込まれやすくなって危険だと感じたのでしょう。 　AV女優と政治家を兼業するのは、そうしたしがらみもありますが、現状を変える起爆剤として、私が日本初のAV女優兼政治家になれたらなと。もうここまで風呂敷を広げてしまったのであとは前進あるのみ。これからも行けるところまで突き進んでいきます！！」 　今後も体当たりで政治活動を続けていく吉川さん。性産業と政治家の二足の草鞋は果たして実現されるのか。 ＜取材・文／佐藤隼秀＞ 【吉川蓮民】 1997年、愛知県名古屋生まれ。防衛医科大学校卒。元幹部自衛官、現役セクシー女優。2023年4月に政治家女子48党公認で東京都世田谷区議選に立候補して落選（1,263票）。 Twitter：@harehare729 1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬