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災害時、中年男性につきまとう「意外なリスク」。避難所で降りかかる“過酷な生活”とは

“おじさん”は叩いてもいい、避難所で待つ過酷な生活

さらに、老若男女の区別なく、大勢の被災者が狭い空間に密集して暮らす避難所にもリスクが潜む。“おじさん”は叩いてもいい……そんな風潮が強い日本では、特に中年男性にとって苛酷な生活が待ち受けているという。 「見た目が小汚かったり、オタク系の痛いTシャツを着ていたりすると、避難所で女の子に目を留めただけで“変態おじさん”の烙印を押され、白い目で見られかねません。避難所生活を終えたとしても、女性に比べて男性はコミュニティをつくるのも参加するのも苦手なので、孤独死に繋がりやすい。中年男性は災害に起因するストレスも高く、災害関連死予備軍と言っても過言ではありません」

災害発生件数は上昇傾向。中高年男性に逃げ場ナシ

中年男の[災害七大リスク]研究「災害大国」の日本では、自然災害の発生件数は上昇傾向にあり、近年では線状降水帯による風水害や土砂崩れが全国各地で発生している。 だが意外なことに、浸水想定区域に住む人は1995年から2015年の20年間で実に177万人も増加しているのだ。なぜなのか。 中年男の[災害七大リスク]研究「郊外にある農地の住宅化が影響していると思われがちですが、実はそれ以上に都市部の河川近くにある平地が住宅化したのが大きい。当然ですが、ひとたび豪雨に見舞われれば被害が甚大になる。水害は逃げるしか手立てがないので、最善の防衛策は“住まない”ことです」
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“おじさん”にとっての安全な場所は…
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