エコノミークラスの座席を“ビジネス級の快適さ”に変える方法。数万円で「眠りに特化した空間」が
コロナ禍が収まりつつある中で、海外に出たいと思う気持ちは大きくなり、久しぶりの海外渡航の予算は大きく取れるという人がいるようだ。そんな時に、飛行機での移動はビジネスクラスに乗ろうと思っていても、いきなり予算オーバーになってしまいそうだ。
エコノミークラスは変わらないと言っても、エアラインは何もしなかったたわけではない。
シートのサイズはさほど変わらなくても、身体に触れるクッション素材が変わったり、ヘッドレスト部分が固定式から可変になり、頭をホールドできるようになったりと設計上の工夫はふんだんに取り入れられている。
また、インフライトエンターテインメントは、エコノミークラスでは上級クラスと比べて画面は小さいとしてもプログラムは同じであり、大きく進化した部分である。
“追加料金”が必要にはなるが、エアラインは少しでも快適性が向上する選択肢を用意している。エコノミークラスにおいて、1人ないし、2人の利用の時で隣席や中間席を追加料金で押さえることのできるサービスがあるのはご存じだろうか。
LCCではピーチアビエーションやスクートで行われており、フルサービスキャリアではANA、ルフトハンザ、エティハド航空などで「スペースシートオプション(ピーチ)」、「マックスユアスペース(スクート)」や「ネイバーフリー(エティハド航空)」などの名前でサービスが設定されており、追加料金を支払い、空き席を確保する方法がある。
それほどビジネスクラスの運賃を個人で支払うのはかなりな決断を要する。コロナ禍前に比べて高止まりしており、欧米に向かうにはビジネスクラスでも往復70万円以上はかかる。
海外渡航が一般的なものになった現在でも出張以外ではビジネスクラスは記念日などの特別な時でしか利用せず、ほとんどの場合はエコノミークラスに落ち着くのではないだろうか。
エアラインからすると、より収益性の高い上級クラスサービスを充実させて集客しようとするのは経営上、自然なことであり、格安運賃で提供されるエコノミークラスのサービスはなかなか手をつけてこなかった聖域になる。
今回は、耐えることが必要なエコノミークラスで過ごす時間を、エアラインが提供する追加サービスを使って納得の料金で極上のものに変える方法を紹介したい。
エコノミークラスの追加サービス
追加料金で隣席を押さえられる
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing
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