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パーキンソン病と認知症を併発した父…ハリー杉山が語った在宅介護の日々「しばらくは現実に向き合えませんでした」

70~80代の年老いた親は常にリスクに晒されている。だが、離れ離れに暮らしていると、そのわずかな異変に気づくことは難しい。病気、犯罪、異性の影……そんな見えない脅威から老親を守るにはどうしたらいいのか。イギリス人の父を在宅介護した経験を持つタレントのハリー杉山さんに話を聞いた。

パーキンソン病と認知症の併発。異変は徐々に深刻に

[老親が危ない]診断

ハリー氏の父は’22年に逝去。コロナで会えない間も対応してくれた介護士さんには「頭が上がらない」という

タレントのハリー杉山さんは、20代の頃、イギリス人の父を在宅介護した経験を持つ。パーキンソン病と認知症の併発。兆候はあったのか。 「最初は『外出する時にガスをつけっぱなしにする』ことが続いていました。その時すでに80歳ぐらいだったので、『年で物忘れがひどくなっているなあ』くらいにしか思っていなかったんです」 徐々にその異変は、深刻なものになっていく。 「次第に、朝昼晩の感覚がわからなくなり、突然深夜2時すぎにスーツを着て仕事に行こうとする。手当たり次第支離滅裂なメールを送るなど、『もしかしたらヤバいことが起きているんじゃないか』って」

父の変化を認められなかった時期も

  ただ、病名を告げられても、しばらくは認められなかったという。 「父はジャーナリストとしてバリバリ働いていて、三島由紀夫さんらとも親交があった。子供の時からヒーローみたいな存在だったので、現実に向き合えませんでした」
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親が元気なうちにやっておくべきこと
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