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高齢者は想像以上にウェブに強い?シニアビジネスによくある「誤解」

どんなに快適なサービスも“結果”に繋がらなければダメ

 ただ、これまで挙げたものとは異なり、一般的なイメージがそのままシニアにとって適切な場合もある。例えば、ウェブページはなるべく簡潔で短いほうがよいといったことや、1回に操作する分量や時間が短いほうがよいといったことなどだ。  さて、主にシニアに適したUIと、そこでの先入観による落とし穴についてご紹介したが、UIとセットで語られるものにUX(ユーザーエクスペリエンス、ユーザー体験)がある。シニア向けのUXにも、上記で挙げたUIとは別に、他の世代と異なる特徴はあるのだろうか?  実は今のところ、私たちが把握しているシニアに適したUXは、スムーズにストレスなく求人メディアの登録ができた、経歴の入力ができたなど、上記のUIに関連・共通したものが多い。お仕事紹介サービスの場合、内定獲得や就業が、求めている最大最良の体験のため、その途中にどんな良質な体験があっても就業に結びつかなければ満足感を得られないからだ。  いずれにせよ、シニアを対象にしたビジネスにおいて、過去のシニアのイメージでできない・やらないと決めつけてしまうと、今のシニアの変化に合わせられず、手痛いダメージを負うだろう。今の子どもは自分たちが子どもの頃とは違うように、今のシニアも祖父母や両親のイメージとはまるで違っているので、先入観を捨てて改善を続けなければならない。
50代以上のシニアに特化した転職支援を提供する「シニアジョブ」代表取締役。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓う。シニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中
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