仕事

元ビールの売り子が語る“過酷な舞台裏”「精神的にキツいことも…」時給や採用基準も暴露

「樽ごと買い占めてくれる人」はありがたい

ビール 売り子

大変だったが、やりがいはあった

 しかし、記者席ならではの楽しみもあったそうだ。 「記者席は一番芸能人に会えるんですよ。誰もが知っている某有名司会者が来たときはテンション上がりましたね。たくさんビールを買ってくれた上に『おつりはいらないよ』と言ってチップをくれたのがとても好印象でした」  芸能人に限らず、一般のお客さんの中にも素敵な人はたくさんいたようで。 「私が売れてなさそうな日に話しかけてくれて、必ず何杯か買ってくれる優しいお客さんがいました。毎回チップを1000円くれる名物おじさんもいて、その人に買ってもらえた日はラッキーでしたね。あとはたまに樽ごと買い占めてくれる人もいます。一気に24杯売れるのでめちゃくちゃありがたいです

おつりにキスをして渡す売り子も…

 人気商売の側面もあるビール売り子。お客さんの心を掴むコツとは? 「どれだけたくさん数を売るかが勝負なので、一人のお客さんとダラダラ喋っている暇はありません。ほんのちょっとの会話でファンになってもらえるよう、とにかく笑顔で元気良く頑張ってました。噂だと、おつりに『ちゅっ』とキスをしてから返す子もいるそうです。私は流石にそこまではできませんでした」
次のページ
売り子と仲良くなるには…
1
2
3
4
1994年生まれ。フリーランスライター兼タレント。ミス東スポ2022グランプリ受賞。東京スポーツ、週刊プレイボーイ、MEN'S NON-NO WEB、bizSPA!フレッシュなどで執筆。隔月刊漫画雑誌「グランドジャンプめちゃ」にて連載中の漫画「スワイプ」の原作も務める

記事一覧へ
おすすめ記事