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ラーメン一風堂、ロンドンで“一杯2300円”も大成長のワケ。麺は伸ばさず、売上伸ばす

店舗数、利益率、海外展開…麺以外はすべて伸びている

一風堂

一風堂、タイ・バンコク支店

 一風堂は日本経済新聞社が9月4日に公表した「NEXT Company」で第1位となっています。「NEXT Company」は売上高300億円以下の上場企業を対象に前期比との増収額を比較するランキングです。つまり、同規模の上場企業において最も伸びている企業のひとつということです。  DX化の導入、海外展開はいずれも特に飲食企業にとっては挑戦を成功に結びつけることが難しい分野です。  この二点を一風堂は見事成功させました。一風堂では「変わらないために、変わり続ける」という理念を掲げていますが、まさに理念通りの成功と成長を続けています。  一風堂では2028年までに「売上500億、営業利益50億以上」という目標を掲げています。「NEXT Company」が対象としている企業は売上高300億円以下なので、この枠組みを超えて”次”のステージへと向かうということです。国内・国外ともに成長を続ける一風堂であれば決して実現不可能な目標ではないでしょう。  麺は伸ばさず、業績伸ばす。  変わらないために、変わり続ける。  一風堂の今後も期待大です。 <文/馬渕磨理子>
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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