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「汚ねぇな、出ていけ!」60代男性が目の当たりにした“シニア派遣の闇”。給料カットや交通費ゼロもザラ

賃金+厚生年金は月48万円まで。回避法は?

年金をもらいながら、バリバリ働きたい―そんな将来設計の思わぬ「壁」となるのが在職老齢年金の制度だ。 「賃金と厚生年金の合計額が月48万円を超えた分の半額が年金からカットされ、場合によっては全額支給停止になります」(高齢社代表取締役社長の村関不三夫氏) 高齢者版「就労の壁」ともいえる制度だが、あくまで影響があるのは、厚生年金の部分だ。1階部分である国民年金にはなんら影響はない。そのためフリーランスや業務委託契約といった厚生年金に加入しない働き方にすることで、“年金カット”は回避できる。
[死ぬまで副業]の極意

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厚生年金に加入し続ける場合は…

また、老齢基礎年金と厚生年金は別々に繰り下げできるので、たとえ厚生年金に加入し続けたとしても、老齢基礎年金だけを受給すれば在職老齢年金制度の対象にはならない。 ともすると「働き損」になってしまう制度のあり方への議論は続いている。今後の動向も注視していきたい。
[死ぬまで副業]の極意

48万円を超えた2分の1がカットされる在職老齢年金。働くシニアが増える今、撤廃論も根強い

【ノンフィクションライター 中沢彰吾氏】 東京大学卒業後、毎日放送のアナウンサーを経て、ジャーナリストとして活躍中。著書に『中高年ブラック派遣人材派遣業界の闇』 【高齢社代表取締役社長 村関不三夫氏】 60歳以上の高齢者専門の人材派遣会社・高齢社の代表取締役社長。’00年創業で村関氏は5 代目。同社登録者の平均年齢は71.6歳 取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/尾藤能暢 中川菜美(扶桑社) モデル/春原幹司 井口幸一 真田幸一
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