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クラファン物販で22億円売り上げた“ひとり貿易家”が語る成功哲学

ヨーロッパからの輸入関税が安くなる方法

 そうなると、クラファン物販として、ヨーロッパからクラファン用の商品を探してこようという方も多いと思います。そんななか、ヨーロッパの商品を取り扱う方に朗報です。それはなんと「ヨーロッパからの輸入関税が安くなる方法」です。しかも合法的に。  EPAやFTAという言葉を聞いたことはあるでしょうか。テレビのニュース番組でも出てくるワードです。今回はEPAについて、簡単に解説したいと思います。EPA = Economic Partnership Agreement、日本では「経済連携協定」と呼びます。  端的に言うと「関税が安くなる制度」です(「特恵関税制度」と呼びます)。特にヨーロッパからの輸入品の関税が安くなるので、恩恵を受ける方も多いのではと思います。同じような制度に「FTA(自由貿易協定)」がありますが、ほほ同じと思っていただいて大丈夫です。

そもそもEPAの定義とは

海外貿易「EPA」とは経済連携協定(Economic Partnership Agreement)が正式名称で、特定の国や地域間の貿易や投資を促進するための条約です。一方「FTA(= Free Trade Agreement)」とは、日本語で「自由貿易協定」と呼ばれるもので、2か国以上の特定の国・地域の間で、貿易自由化のために締結する協定のことを指します。  もともとEPAは、タイ、ベトナム、フィリピンなど、開発途上国に対して経済的な発展を支援するために作られた制度でした。関税が下がれば、彼らの輸出が活発になるからです。  しかし昨今のボーダレス化の波で世界的な自由貿易化が進み、2019年2月より「日EU・EPA」が発効され、ヨーロッパからの仕入れでも関税が安くなるようになりました。例えば、ヨーロッパからの仕入れで、アパレルやバッグであれば、通常「4.4~13.4%」の税率が、なんと「ゼロ」に。  他にも、我々に関係しそうな商材としては、バッグやステンレスボトルなども適用になると思います。電気用品はもともと無税なので不要です。ということで、下記の国から仕入れる場合、日EU・EPAの適用で関税が安くなる可能性がある、と思っていてください。 ―――――――――――――――― <EU加盟国27か国> ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、 スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン(イギリスは2020年12月31日までで終了) ――――――――――――――――
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EPAの申請のやり方とは
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クラファン物販の第一人者。ひとり貿易塾主催。資金力や語学力がない初心者でもクラウドファンディングを活用した貿易物販ビジネスが構築できる「ひとり貿易」を生み出す。累計プロデュース実績22億円/800件以上。その実績が評価され、2019年Makuakeベストパートナー賞を受賞。他クラウドファンディングプラットフォームのパートナーも務める。著書に『1日で1000万円売り上げるクラファン物販の教科書』がある。元ビジュアル系メジャーギタリスト(EMIミュージックジャパン)という異色のキャリアを持つ

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【参考】
税関「初めて日EU・EPAを利用される方へ」(輸入)
JETRO「日EU・EPA解説書
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