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ユニクロの冬ボーナス、38歳で“160万円”の人も…有名企業8社の社員が明かす賞与額

外資並みの高額賞与は苛烈な心労と引き換え

~ケース③ ユニクロやGUのファーストリテイリング~
ユニクロパーク

2020年、横浜にオープンしたユニクロパーク。ユニクロ、GU、公園が一体となった巨大施設だ yu_photo – stock.adobe.com

ユニクロやGUといったファストファッションブランドを手がけるファーストリテイリングも、今期は3年連続の最高益を記録。コロナの規制緩和がアジアよりも早かった欧米で業績が拡大。国内ではインバウンド需要が後押し、初の売上高3兆円も間近だ。 マーケティング部門に携わる古澤孝浩(仮名・38歳)さんも「賞与への還元がヤバい」と、160万円の高額ボーナスに嬉しい驚きを隠せない。 「前冬のボーナスが1割増しの90万円で、それでも御の字だと思っていたのですが、なんと今回は70万円もアップ!? ウチは会社の業績から計算する決算賞与と、個人の貢献度を基に決まる半期賞与の合算がボーナス額となる。2023年は目標値の3倍の実績を達成したこともあり、後者での評価がよかった。もらったのが転職を考えていた時期でもあったので、この額には『お前、覚悟を決めろよ!』という上の意思を感じました」

超能力主義ゆえに浮かれていられない

増額幅の大きさは、さすがにグローバル企業。ただ、古澤さんは一層気を引き締めている。 「超能力主義な会社なので浮かれていられません。少しでもついていけていないと、見透かされて評価に直結してしまう。それに、能力の有無を判断する上司と反りが合うかも重要。実績が伴っていても、上役と仕事の方針が合わず十分に評価されない人も多い……。どこまでいっても柳井正のワンマン企業なので、がむしゃらについていきたい」 高額のボーナスは、超成果主義の大きなプレッシャーと引き換えなのだろうか……。
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有名企業の賞与事情。8人の明暗…
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