更新日:2024年04月10日 18:45
お金

手取り12万円・ボーナス無しからの返済生活…奨学金を借りた漫画家が「30歳で200万円を返すまで」

奨学金を借りたことに後悔は?

奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~

『奨学金借りたら人生こうなる!?~なぜか奨学生が集まるミナミ荘~』より

東名阪で行われる大規模な即売会で同人誌を売り捌くため、ダンボールを積み込んだ軽自動車で高速を飛ばして、まさに東奔西走。数年間の同人ゴロ生活を続けた末、久松氏は20代後半で漫画編集者にスカウトされて商業デビューを果たす。 「広告の仕事も経験したことがあるんですが、『クライアントの希望する版下をつくる』という意味では、いまの漫画の仕事もほぼ同じですね。もちろん、漫画家の仕事のほうが作家性みたいなものが入ってくるんですけど。あくまでデザインの仕事の中に漫画があるという捉え方というか」 今回のコミカライズの話が舞い込んだきっかけも、そんな自身の経験もあってこそのようだが、デザイナーとして働いた経験や知識はプロ作家になってからの漫画制作にも大いに活きてきたという。 「視線誘導とかを考えながらバランスよくレイアウトをとる作業が得意で、ネーム描くのもまあまあ早いんですよね。同人活動自体は中学ぐらいからバリバリやっていたので、専門学校に進学しようがしまいが結局、何かしらのかたちで漫画を描く人生になったような気はしますけど(笑)。デザイナー的な視点を持つ漫画家になれた、という意味で奨学金を借りて基礎を学べたことは大きかったと思います」 <取材・文/伊藤綾>
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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