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大谷の愛犬「コイケル」知名度急上昇で「保護犬団体が頭を抱えるワケ」。飼い主が迷惑行為を受けるケースも

散歩中に迷惑行為を受けたことも…

コイケル

コイケルがこの1年で急に“話題の犬種”となったことで、散歩中に声をかけられることが増えたという

 飼うことが簡単な犬などいないが、特に飼育が難しいといえるコイケル。この非常に珍しい犬種を大谷選手が飼い始めたことで、Aさんもかなり衝撃を受けたようだ。 「デコピン君がメディアに出てきたときは、まだ子犬だったので、一瞬違う犬種かもしれないと思いました。ただ、コイケルだと判明してからは、『これだけいる犬種の中から、どうしてコイケルを選んだの?』というのが正直な感想です」  そして、コイケルがこの1年で急に“話題の犬種”となったことで、困ることも増えたという。 「散歩をしていると、知らない人や子ども連れのご家族が『大谷の犬だ!』と走って寄ってきたり、急に触ってきたりすることもあります。いきなり来られると飼い主である私も緊張しますし、その緊張が犬に伝わって一気に警戒モードになってしまうので、そういう行為は正直やめてほしいです」

「大谷の犬がほしい」と思うのはやめてほしい

 2年もの間、家族に迎え入れる犬を考え、経験を積んで準備してきたAさん。ここまで真剣に考えてきたからこそ、衝動買いしようとしている人々に警鐘を鳴らしたいと話す。 「コイケルに似せた別の犬種を掛け合わせて、コイケルっぽい犬を繁殖させるような繁殖家さんが現れないか……というのは少し不安です。それと、飼う側としては、大谷さんが飼ってるからという理由だけで欲しがったりしてほしくないですね。犬と向き合う時間がちゃんと作れない方や、仕事柄忙しくて出張や留守が多い方、また、犬をお飾りとしか考えてない飼い主にはオススメしません。しかし、素晴らしい犬なのは事実です。私の知っているコイケルのオーナーは真剣に犬と向き合って、一生懸命犬との生活を豊かにするよう努力しています。今後、不幸な犬が増えたりしないことを祈っています」  ペットショップに行き、お金さえ出せば簡単にペットが買えてしまう今の日本。衝動的に買ってしまって飼育放棄をする人がまだ多くいるなか、Aさん一家のように、家族会議で真剣に話し合って飼う犬種を決めることが常識とならないといけない。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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