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「明治・ロッテ」とグリコで明暗。バレンタインでチョコレートの売上に“差が出る”理由

“架空のキャラクター”に贈る文化が定着

 森永製菓の調査(「バレンタインチョコ実態調査結果発表」)で、手作りチョコの6割は市販の板チョコを材料に使っていることがわかっています。製菓チョコは3割ほど。手作り志向が強まれば、それだけ明治やロッテのような会社が有利になりそうです。  Z世代のバレンタインにおいて、外すことのできない概念が「推しチョコ」。Bookliveの調査(「“推し活バレンタイン”に関する意識調査」)によると、10代の22.2%が「推しにチョコレートを贈る」と回答しました。この項目は20代になると9.7%まで急低下しています。 「推しチョコ」とは、マンガやアニメのキャラ、声優などにチョコレートを贈るというものです。架空のキャラクターであっても、「推しならばどんなチョコレートを喜ぶか?」を考えるのが楽しいというのです。  ご存じの通り、アニメーションは日本の産業を支えるメインカルチャーになっています。「推しチョコ」という消費動向に合わせた、新たな商品やサービスの開発が今後活発になるかもしれません。 <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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