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常連客は84歳。30代風俗嬢が直面した高齢者の性事情「冥土の土産に本番させて」――大反響トップ10

最高齢の常連客は84歳

毎回2時間のコースを予約される最高齢84歳の常連客もいますが、その方は腰を手術した影響で勃起しないため、プレイはスキンシップや会話がメイン。まずホテルに着くと、らくらくフォンで撮影した写真を見せてもらいながら、お土産のお寿司を食べて近況報告をします。それからお風呂に入って身体を洗い、その後は裸になってベッドへ。ただ、特にプレイをするわけではなく、添い寝やハグをしつつ、基本的にはずっと会話中心に時間が過ぎていきます。  どうしても80歳を超えてくる方だと、ホテルの段差でつまずかないか、お風呂場で滑ったりしないかなど気を使います。あとはごく稀に認知症のケがある人も。お風呂から上がったら『涼んでいく』といって裸のまま室外に出ようとしたり、途中のトイレから戻ってきた際に会話がまったく通じなくなったりしたこともありました」  会話中心にプレイが進んでいくことが多いのも、高齢者向けに客をとるコンセプトならではと言える。

シニアは閉塞感のある生活に陥りやすい

橋本詩織

シニア向けデリバリーヘルスで働く橋本詩織さん(仮名)

「若い人だと“発射”したらスッキリして淡白になる方もいますが、高齢者の方はプレイが終わった後も触れ合いを求めてくる方が多いイメージです。  あくまでもお仕事の関係なので、こちらからプライベートなことを詮索することはありませんが、お客さんから『話し相手がいない状態で家に籠っている』と打ち明けてくる方も。奥さんが介護施設に入っていたり、死別したり、会社も行かなくなって子供も独立したり……。シニアは閉塞感のある生活に陥りやすいのだと実感します」  高齢者の中でも、年代やその人の性癖によって、プレイの楽しみ方はさまざまだ。ただ、相手が高齢者であるがゆえの接客術や苦労する点もあると語る。 「想像はつくかと思いますが、年齢を重ねるほど勃ちが悪くなってきます。もちろん元気にはなるのですが、多くの方に共通しているのは、持続力が短くすぐ萎えてしまうというところ。そうなると発射させるタイミングが難しいんです。一度、萎えてから蘇るのも厳しいので、こちらとしては出せる時に発射して欲しい
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「冥土の土産に本番させてよ」に困惑
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1995年生まれ。大学卒業後、競馬会社の編集部に半年ほど勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・散歩・読書・競馬

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