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日本のパレスチナ支援“100億円のゆくえ”を、政府が確かめようとしない理由

岸田政権100億円の支援は何に使われるか

 第一に、UNRWAはハマスとつながっています。  UNRWAというのは超巨大組織で「パレスチナ難民」を含む3万人もの職員を雇用し国際支援金で給与を支払っている。その中にはハマスのメンバーやシンパが含まれています。  UNRWAには労組のようなものもあり、UNRWAガザ支部の労組メンバーは軒並みハマスで占められたりしている。UNRWAのガザ支部はほぼハマスによって支配されているといっても過言ではありません。  UNRWAに資金提供するということは、間接的にハマスに資金提供することになる。これが第一の問題です。
『ハマス・パレスチナ・イスラエル』

※画像はイメージです

   第二に、UNRWA経由の支援物資は、ハマスが横流ししたり、テロに転用したりしています。  ハマスが水道管を掘り出し、それでロケット弾を製造していることはよく知られています。  また、UNRWAの支援物資が、なぜかガザのスーパーで売られている事実も確かめられています。

「イスラエル人の捕虜」の写真に、日の丸のついた袋が

『ハマス・パレスチナ・イスラエル』 10月7日虐殺の後、ハマスが公開した「イスラエル人の捕虜」の写真には、日の丸のついた袋が写っていました。  そこには、“For free distribution for Palestine refugees” と書かれており、その下に日の丸があり、その下には “The people of Japan” と見られる文字も確認できます。  日本がパレスチナ難民のために支援した小麦粉か何かの袋が今、ハマスによって、土囊のような形で転用されている。  その上に、ハマスによって拉致されたイスラエル人が後ろ手に縛られた状態で転がされている。実に残忍な状況です。  ハマスのテロ行為に、日の丸のついた袋が、このような形で使われているという、そのこと自体が日本の恥です。  しかし日本はこれについて、何一つ抗議しない。  代わりに何をやっているかというと、パレスチナに100億円追加支援しますと言っているわけです。人道支援だと言っているわけです。
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人道支援100億円は何に使われているのか
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1976(昭和51)年東京生まれ。イスラム思想研究者。麗澤大学国際問題研究センター客員教授。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野博士課程単位取得退学。博士(文学)。『ニューズウィーク日本版』、産経新聞などで連載中。著書に『中東問題再考』『イスラム教再考』(以上扶桑社新書)、『エジプトの空の下』(晶文社)など。

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ハマス・パレスチナ・イスラエルーーメディアが隠す真実 ハマス・パレスチナ・イスラエルーーメディアが隠す真実

ハマスの“弱者は正義”戦略を暴く!!

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