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居眠り議員に「恥を知れ!」。石丸伸二市長41歳、“腐敗しきっていた政治”から目指す場所

市長選のあとに恋人と別れて……

石丸伸二_エッジな人々――誰かに相談した? 石丸:しなかったですね。7月8日には会社に退職の連絡をして、両親には地元に帰ってから選挙に出ると伝えました。 ――お付き合いしていた人は? 石丸:……いましたね。市長選に出ると話したときはびっくりしてました。ただ、その少し前に彼女に「あなたは、いつか何者かになる気がする」と言われていて、その評価が出馬の後押しになったと感じています。 ――その後、彼女とは……? 石丸:別れちゃいましたね。僕は当選して、4年間は安芸高田市を離れられなくなった。出馬表明から選挙までの約4週間も、忙しすぎて連絡が取れなかった。当選後に会うと、「おめでとう」と我がことのように祝福してくれたけど、喜びきれないところもあったと思う。 ――安芸高田市に連れてくるという選択肢はなかった? 石丸:彼女を連れてきていたら、日本の損失になっていたでしょう。彼女は今、アメリカで仕事をしているんです。しっかり“4番”として活躍している。結果論ですが……心から(あのとき別れて)よかったと感じた。 石丸伸二_エッジな人々――今の市長を取り巻く環境は「よかった」とは言い難い。 石丸:そうですか? 市長選の公約には「政治再建」「都市開発」「産業創出」の3つを掲げましたが、この1期目で政治再建はほぼ達成できたと考えています。 ――そうは見えませんが……。 石丸:僕は彼ら(反市長派)が改心するとは一ミリも思ってないんです。だから、機能不全を解消するには、議員が入れ替わるしかない。政治再建とは市民の意識改革とイコールなんです。3年半弱で安芸高田市民の意識は間違いなく変わりましたから、今年11月の市議会議員選挙で入れ替わることを期待しています。 ――1期目の誇れる成果は? 石丸:やはり、財政再建ですね。 ――数字で表せる成果は? 石丸:僕が市長に就任する以前は5年連続で財政赤字を垂れ流していたのですが、一時的に黒字化を達成するなど財政の悪化には歯止めをかけることができました。わかりやすいところで言うと、ふるさと納税は2億円から4億円へと2倍に増え、YouTubeの市公式チャンネルで毎月200万円の広告収入が入るようになりましたね。
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いつか安芸高田市の名を消滅しても残したい
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