サンズ野田氏、“巨乳路線”と決別
矢崎希菜
小池栄子(43)や
MEGUMI(42)らを発掘・育成し、「巨乳の巨匠」と呼ばれたサンズエンタテインメント会長の
野田義治氏(77)が宗旨替えした。「巨乳」路線を捨てたのだ。
野田会長が今春から女優として本格的に売り出す
矢崎希菜(22)は筋トレを趣味とするスリムな8等身美人。野田会長は路線変更の理由を「もう随分前から水着で売れるスターは出てこないと思っていますから」と説明した。
「
AKB48らグループアイドルの水着が氾濫したためです」(野田会長)。もう水着姿には希少価値がないと踏んでいる。
矢崎が都内の夏祭りの会場で野田会長の事務所のスタッフから声を掛けられたのは8年前。中学3年生のときだった。それに応じ、学業の合間に限って芸能界の仕事をすることを決めたが、野田会長が「巨乳の巨匠」、あるいは「巨乳バカ一代」と呼ばれていたことは知らなかった。
「あとになって知人たちから『
おまえが野田さんの事務所にいるの?』と不思議がられました」(矢崎)
矢崎の野田会長の第一印象は「うわ、コワッ」。確かに野田会長はトレードマークがギョーカイ人風のヒゲと色付き眼鏡ということもあって、コワモテ風。
「だけど、接しているうちに全然怖くない人だって分かりましたけどね」(矢崎)
そう、「巨匠」は温和な人柄で知られている。それもあって、小池やMEGUMIはバラエティ番組などで野田会長をネタにする。
矢崎は
スリーサイズを公表していない。
「別に隠しているわけではないんです。測って明かしてもいいんですけど…」(矢崎)
「いや、スリーサイズが売り物じゃないから」(野田会長)
大幅な方針転換をした野田会長。しかし、昔から
マネージメントする女性には共通点があるという。
「顔です。嫌われない顔、長く見ていたい顔の女性を探します。具体的に言うと、
和顏(やわらいだ顔つき)。そのほうが受け入れられやすいと考えている。僕が手掛けた
堀江しのぶ、
かとうれいこ、
小池栄子、
佐藤江梨子、
MEGUMIらはみんな和顔。矢崎もそう」(野田会長)
1996年、高校1年生だった小池をスカウトした決め手も和顔。『
週刊プレイボーイ』に載った1枚の写真を見て惚れ込んだ。水着姿ではなかった。
「すぐに東京の下北沢にある小池の実家に行き、スカウトしました」(野田会長)
MEGUMIは1999年からマネージメント中。スカウトしたのではなく、知人から事務所に入れてくれるよう頼まれた。
「だからMEGUMIについては最初、何も分からず、戸惑いもありました。もっとも、デビューに向けて顔写真を撮った途端、『いける』と確信した」(野田会長)
和顔だったからだ。
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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