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高級寿司店の大将“外国人客急増で売上げ3倍”も素直に喜べないワケ「お客さんのニオイが…」

嬉しい悲鳴の中起きた事件

 コロナが落ち着くにつれ客の数は思ったより早く増え、リニューアルした店内も好評で門田さんのお店は活気を取り戻しました。 「一見さんが増えました。特に、外国人のお客さんが増えたのには驚きです。コロナ前は、特にネットやSNSなどへの宣伝や発信もしてなかったので、ほとんどは日本の方だったのですが、最近はどういう訳かカウンター席が国際色豊かになってきました」  円安の影響なのか、海外勢の客単価は非常に高く、売り上げは以前の3倍にまで跳ね上がったといいます。ただ、思わぬ落とし穴がそこにはありました。 「たぶん、海外のお客さんがウチの店を利用して、それをSNSか何かで宣伝してくれたんでしょうかね。ありがたいことなのですが、それと同時に私の中では想定外な事態が起きたんです! それは彼らの強烈な“匂い”です。鼻をつくような香水の匂いと、外国人特有(なのかどうか分かりませんが)の体臭みたいなやつです」

徹夜で考えた妙案で問題解決へ

高級鮨屋

※画像はイメージです

 常連客もその異変に気づき始めたらしく、会計の時に角田さんへ直接苦言を言う場面もあったそうです。悪気のないそれらの行為に、門田さんは新たな悩みを抱えることになります。 「おかげさまで、予約は満杯状態なんです。でも、このまま“匂い”を放し飼いにしておくことは、長い目で見てお客さんが遠のくと感じました。だから、朝まで寝ずに考えてひとつの案を編み出しました。ヒントになったのはカフェでよく見かける“喫煙ブース”です。早速以前お願いした施工屋さんと計画を練り、具現化しました」  その計画とは、カウンターを大きなアクリル板で分割し、VIPセクションのような様相で仕上げる内容です。“隔離”や“ブース感”といった閉塞的なイメージではなく、自然な感じを持たせたといいます。 「施工屋さんのアドバイスもあり、後付けの換気ダクトも目立たないように設置してもらうことにしました。机上の計算では、お客さんの匂いはかなりの割合でダクトから吸い上げられて排出されるそうです。ただ、当初の予算よりずいぶんオーバーして、結局150万円ほどになりました。思わぬ誤算です」  施工業者の協力により、なんと定休日プラス1日の突貫工事で改修は完了したそうです。
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ようやく完成したインターナショナルな寿司屋
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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