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「車に傷をつけられた!」自分でつけた傷を整備士のせいに…。元ディーラー営業マンが実際に会った「痛客」3選

痛客その3:「車買ってやったんだから」と過度な要求をしてくる客

車検

※画像はイメージです

「お客様は神様」そういう言葉を見たり聞いたりする人も多いでしょう。ここで紹介するCさんは、それを履き違えた解釈をしてしまった方です。  筆者が勤務しているディーラーでは、新車納車時に入れるガソリンは10Lと決められていました。新車を買ったことのある方ならわかるかもしれませんが、商談時に納車時のガソリン量について説明を受けることもあるでしょう。「ガソリン満タン納車」されるのが当たり前ではないというのは大前提で今回のお話となります。  一見でショールームにやってきたCさんを応対し、商談をしていく中で、ある程度値引き条件が固まってきたところでCさんが「ガソリン満タンで納車してね」と当然のごとく言ってきました。上司に相談したところ「気持ちよく買ってもらうためなら仕方ない」と承諾いただき契約書にサイン。その時は契約いただける喜びもあり、このあと悲劇が起こることを予想すらしていませんでした。

こんな人に車を売らなければよかったと後悔

 契約から納車まで1か月程度時間があったので書類のお預かりや経過報告などで数回Cさんに会うたびに「これサービスしてよ」と要求をしてくることに。最初はTVが走行中でも見られるキットの取り付け依頼。これくらいなら営業マンなら片手間にできる作業なので応諾しました。  これによってCさんはエスカレート。カー用品店で購入した「ホーンをタダでつけてくれ」「このオプションをサービスしろ」など傍若無人な振る舞いをすることに。断ろうものなら「キャンセルするぞ」となかば脅しとも捉えられる発言をしてくる始末。  最終的に上司に同席してもらい、要求を呑めない旨を伝えましたが、その時も「車を買ってやったんだからそれくらい当然だろう」と思われる態度を取っていたので、このような人に車を売らなければよかった、と後悔しました。  いかがでしたでしょうか。今回紹介したのはあくまでも一部ですが、多くのお客様と接しているとこのようなケースもよく起こります。みなさんも担当者にこのような態度を取らないように気をつけてくださいね。陰で「痛客認定」されてしまいますよ。 <TEXT/宇野源一>
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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