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「プールの水出しっぱなし」事件が今年も続出。13日間出し続け「約300万円の損害」を出した小学校も

石川県小松市:13日間出し続け、約300万円の損害

石川県小松市の芦城小学校では、さらに驚くべき記録が。2024年5月29日から6月11日にかけて、なんと13日間にわたって水が流れ続けるという大技を披露したのだ。これは、プール開きに向けて注水する際に、泥抜き用のバルブから水が流れていたというもの。ようは、入れた水がすべて流れ出していたのである。しかも、発覚したのは11日の定期検針で同小の水道使用量が大幅に増えていたためである。 ここまで誰も気付かないと校内の人間関係が悪くて、コミュニケーションも取れていなかったのかなどと、色々邪推してしまう。損害額は約300万円。昨年の川崎市の事例をはるかに超え、筆者の調べた限りでは2011年に愛媛県松山市の中学校で発生した損害額約503万円(7月20日から9月7日まで出しっぱなしに)に次ぐ記録だ。 ちなみに、芦城小学校では2010年にも同様のミスが起こっているそう。この騒動を受けて、6月27日に、小松市の宮橋勝栄市長は市内の小中学校長に対し「今回の事案を人ごととせず、いつでも起こりうることとして対応してほしい」と訓示している。

東京都葛飾区:年末年始に何者かがバルブを開けた?

さらに、学校側が被害者という事件も起こっている。今年5月に葛飾区は、葛飾区立渋江小学校では、2023年12月26日から2024年1月1日にかけて、1385立方メートルもの水が流出。約106万円の損害になったことを発表している。 年末年始に「なぜ?」と思ったら、区教育委員会は何者かがバルブを開けた可能性もあるとして警察に相談をしているそう。その後、犯人が捕まったという報道はないので、周辺の小中学校にも注意して貰いたいところだ。
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神奈川県横浜市:60万円弱の損害も「教諭に賠償を求めない」対応
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ルポライター。1975年岡山県に生まれる。県立金川高等学校を卒業後、上京。立正大学文学部史学科卒業。東京大学情報学環教育部修了。ルポライターとして様々な媒体に寄稿。著書に『コミックばかり読まないで』『これでいいのか岡山』

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