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ホテルで“自分がこぼした尿”を掃除させる70代男性の末路。娘から「人としておかしい」と罵倒され…

 客という立場を利用して横暴な振る舞いを行うカスタマーハラスメント。社会的にそのような行動は控えるべきだという風潮が広がっているが、いまだに悩まされる人は後を断たない。  ホテルスタッフとして勤務する井村宏輝さん(仮名・32歳)もその1人だ。多くのカスハラ客と接してきた井村さんによれば、この手の客には一定の傾向があるという。
クレーマー 老人

画像はイメージです

ぱっと見、まともそうな人物が…

「カスハラ的な振る舞いをするのは50代以上の男性が多いんですが、この仕事をある程度やっていると、接してすぐにその手のお客さんか見分けられるようになりました。ただ、なかには“隠れカスハラ客”とでも呼んだ方が良いような人もいます。その最悪の例がこのお客さんだったかもしれません」  井村さんがいう最悪の隠れカスハラ客は、一見そうとは思えない容姿だったそうだ。 「細身でジャケットにハット姿でいかにも紳士という感じの70代男性。明るい人柄でホテルのスタッフにも敬語で話をするので、最初はとてもそういう人物には思えませんでした」

スタッフが掃除する姿をニヤニヤと…

 特にスタッフから嫌われる行動の1つが、スタッフたちが「召集」と呼ぶ行為だった。 「『バスルームのドアの建て付けがおかしいから見てほしい』と呼び出されて部屋に行くと、『コーヒーをこぼしたから掃除してほしい』と追加で頼んでくるんです。それで掃除をするんですが、もうどうやってもこれ以上は落ちないというぐらいに拭いているのに、『まだ汚い』と過剰な清掃を要求されて……。清掃スタッフを呼ぶと言っても解放してくれず、結局何時間も老人に命令されるがままに床を掃除し続けることになるんです」  なぜ老人はそんな要求をするのか。 「潔癖症というわけではないんです。どうも、自分の命令でスタッフが苦労する様子を見ているのが好きらしくて……。自分は椅子に座って、命令しながらニヤニヤと見てくるんです。要求もだんだんとひどくなって、バスルームが汚れていると言われて濡れた床を拭き掃除したところ、明らかに尿の臭いで、吐き気が止まらなかったというケースもありました」
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娘の前で懇願してみると、意外な展開に
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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