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資産1億円超の“元芸人”怪談師が告白「あやしい話にのって300万円溶かした」怪談よりも怖い投資話

怖い話④:予測不可能なワラント&決算前のいいニュース

ハニートラップ梅木さん

ハニートラップ梅木さん。「人も会社もウソをつく時があるんですが、これは見抜けません!」

――身動きが取れなくなることよりも怖いことってありますか? 梅木:「ワラント」がそれですね。新株予約権のことなんですが、これを発行されると株価が希薄化されるんで、投資家としてはやめてほしいというのが本音です。パチンコ業界のスマートスロットの流れから、ある会社の株を買ったんですが、業績も伸びてるし、株価も上がっていってるのに、なぜか決算での来季予想がすごく低くかったんです。思い切ってIRに問い合わせて、ワラントの可能性を聞いたら「そんなことはない」ときっぱり言われましたが、次の決算でワラントを発表されました。 ――IRで確認した時の話はウソだったんですね……。 梅木:驚きますよね。その後、株価は大きく下がりましたし、その会社への信頼もなくなりました。ほかにも、決算前に「期待しといてくださいね!」みたいなことを公表した後の決算で、過去最悪の下方修正を発表する会社もいました。会社側にもいろいろな事情があると思いますが、内情を知らない僕たちは、事業拡大とか事業提携とかのいいニュースを聞くと、「もっと伸びるんじゃないか」と期待して株を買っちゃうんです。その先でワラントをされた暁には、何も信じられない不信感の塊みたいになってしまうんで、本当に勘弁してほしいです。ちなみに、プロの投資の中には「決算前のいいニュースはヤバい」って裏読みする人もいます。

怖い話⑤:ヒトコワ!知り合いからの投資話

ハニートラップ梅木さん――たくさんの投資の怖い話をうかがいましたが、「お金をたくさん持っている」ということだけで、怖い出来事が起こりそうな気もします。 梅木:確かに、生配信がしにくくなった、芸人間の暗証番号を答えるボケでめっちゃ汗かくようになったなど、困ることは多々あるんですが、怖いで言うと「知り合いからの投資話が増えた」ことですね。仲のいい人からの誘いだと断りにくいのもありますし、50万円とか100万円ぐらいの額なら、まぁいいかと思って投資するんですけど、その後、びっくりするぐらいの高い確率で音信不通になるんですよね。 ――全く連絡が取れなくなるんですか? 梅木:最初のほうは、こちらからも何回か状況を聞いてみるんですけど、大体「コロナの影響が残ってるから」とかの理由をつけて延期になります。そういう話は全部ウソだと思っていいでしょう。  いろいろと投資にまつわる恐怖体験をお話しましたが、勉強していれば回避できるものもあります。本やYouTubeで勉強するのもいいですが、実際に投資で利益を出している人に直接話を聞くことが一番の勉強だと思います。僕みたいに投資で後悔したくない人は、ぜひ自分の足を使って、情報を仕入れるように心がけてください。 <取材・文/安倍川モチ子 撮影/川戸健治> 【ハニートラップ梅木】 サンミュージック所属。コロナ以降は主に怪談師として活動するが、億り人となった昨年末頃より投資家としても活動中。X:@kabu_honey
東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa
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