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ナポリタン320円!ニュースタイル酒場「神田屋」がお手頃すぎ&楽しすぎた<チェーン店ひとり酒>

牛すき焼き鍋もすごい!

大衆スタンド 神田屋

「牛すき焼き鍋」

 牛すき焼き鍋がこれまたすごい! ぐつぐつと音をあげながら到着した鍋の中身は、シンプルに、牛肉、豆腐、ねぎ。だが、それは確かにすき焼きがすき焼きであるための構成要素を満たしていて、濃いめの甘辛味で煮込まれた豆腐とねぎがうまい。そして牛肉。想像以上に量があり、適度な歯ごたえに加えて脂の甘み、そして、牛の旨味が噛み締めるごとに広がる。こんなに幸せなひと皿を、こんな値段で独占してしまっていいのだろうか……。
大衆スタンド 神田屋

「酎ハイ」

 当然酒がすすみ、チューハイをおかわりしてぐびぐび。

映えメニューでシメ

 さて、このあたりで少食気味の酒飲みである僕は、じゅうぶん満足。神田屋の人気の秘密をじゅうぶんに理解することができた。が、せっかくやってきて、さらに記事として紹介するからには、やっぱり1品、シメ系のメニューも味わっておきたい。だって神田屋、ごはんものにもまた、興味をそそられるメニューがありすぎるんだもん。
大衆スタンド 神田屋

この一画

「いくらチャーハン」や「贅沢TKG」のインパクトは言わずもがな。プラス150円で「かにマシ」、プラス300円で「マシマシ」にできるという「かにチャーハン」も気になりすぎるし「昭和の中華そば」の間違いなさもいい。  けれどもどうだろう。ここは、「昔ながらのナポリタン」で攻めてみるというのは。なんと言ったって、値段が352円。そもそもこんな値段でナポリタンが食べられる店はそうそうない。加えて、ナポリタンは明確に、酒のつまみにもなる。よし決まり! すいませ〜ん、ナポリタンお願いしま〜す!
大衆スタンド 神田屋

「昔ながらのナポリタン」

 いい。これはいいぞ。やや小盛りながら(飲みにはむしろ酒それが嬉しい)、ウインナー、ピーマン、玉ねぎがたっぷりと入って、やはり酒がすすんでしまいそうなナポリタンだ。  ちなみに今、ちょうどチューハイを飲み干してしまって手元に酒がない。このナポリタンに合いそうな酒……映えを意識するなら「クリームメロンソーダハイ」(539円)なのかもしれないけど、上にのってるバニラアイスは今はいらないかな……え〜とえ〜と、あ、シンプルに「メロンサワー」(319円)があるじゃないか! ナポリタン&メロンサワー。それだ!
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昔ながらの喫茶店と大衆酒場の融合
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1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。X(旧ツイッター):@paricco

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