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早期退職で5割増しの退職金3000万円、50歳の係長が決断するまで「最初に手を挙げたほうがお得でした」――大反響ニュース傑作選

退職後半年間は読書や趣味

 こうして、5割増しで支払われた退職金約3000万円とともに、山上さんは’21年3月に退社した。 「一般の方と違って『ヤベェ来月からカネねぇ!』ってわけじゃないので、退職後半年間は、読書や趣味に時間を費やし、転職活動に本腰を入れ始めたのはつい最近です。  せっかくなら他の業種にチャレンジしてみたいと思って、老人ホームの支配人の求人に書類を出したこともあります。社会貢献、地域貢献できそうじゃないですか」  いざとなれば、勝手知ったる営業職なら内定が出そうだが、選り好みする山上さん。退職金の残高と“自分探し”を天秤にかける。

●山上矢一さん(仮名・50歳)

・大手ゼネコン営業部係長 ・退職前年収=約700万円 ・勤続年数=28年 「最初に手を挙げたほうがお得でした」 <取材・文/松嶋千春(清談社)>
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。
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