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「ジャパンカップ」過去10年のデータが示す“好走濃厚の4頭”は?元競馬誌編集長が解説

過去10年で好走例のない「消しデータ」とは?

競馬

22年牝馬二冠のスターズオンアース。昨年に続き痛恨の8枠となってしまったが…

 続いては「消しデータ」について。冒頭で紹介した「外国馬」もここに含まれますね。 ・消しデータ① 「6歳以上」 ・0-0-0-50 複勝回収率0% 今年の該当馬:11カラテ  過去10年、6歳以上の馬は一度も馬券に絡むことができていません。15年のゴールドシップは2番人気に推されたものの10着大敗、4歳時にジャパンカップで2着の実績があったキセキも6歳で挑戦した20年は6番人気8着に敗れました。究極のスピード決着に対応するには、若さが必要なのかもしれません。 ・消しデータ② 「馬番9~18&前走6番人気以下」 ・0-0-0-39 複勝回収率0% 今年の該当馬:11カラテ 12ソールオリエンス  ジャパンカップは、過去10年で1枠が5-4-1-7、8枠が0-0-2-25という内枠有利、外枠不利の傾向が強いレース。内枠に越したことはなく、前走で上位人気に支持されるような実績上位or近況が充実している馬でないと、外目の枠から好走するのは厳しいということでしょう。  過去の該当馬は16年2番人気5着のリアルスティール、17年7番人気11着のシャケトラなど。カラテは前走の毎日王冠で13番人気、ソールオリエンスは前走の天皇賞(秋)で7番人気でした。

データを覆しかねない大物が海外から参戦

 以上、買いデータを2つ、消しデータを2つ(外国馬のデータを含めれば3つ)紹介しました。  今年のジャパンカップには、海外生まれのディープインパクト産駒でG1 6勝の実績を誇るオーギュストロダン、さらには今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでブルーストッキング(のちの凱旋門賞馬)やレベルロマンス(今年のドバイシーマクラシック、BCターフを優勝)を降しているゴリアットといった強力な外国馬が参戦してきました。週中の盛り上がりぶりをみると、上位人気に推される可能性も高そうです。  過去データを信じるなら“消し”。しかし、今年の外国馬は一味違うとみれば“買い”。データが勝つか、それともデータが覆されるのか。  注目のジャパンカップは24日、15時40分発走です。 文/松山崇
馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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