医学部在学中に年商1.5億円。令和の虎・青笹社長が医師の道を捨て、「動画編集教育ビジネス」を選んだワケ
◆動画編集ニーズの高まりを実感し、医師の道を捨てて専業に
水野:このときの経験から「やっぱり医師の道に戻ろう」とならないのが青笹社長らしいなとも感じますが、返済を含め「稼ぐぞ」というモードに切り替わったのでしょうか。
青笹:そうですね。返済もですが、収入を得ないとそもそも生活が成り立たなかったんです。昼は授業、夜はアルバイトという生活を続けました。しかし、もっと大きな収入が欲しい。そう考えたとき「パソコンを使う仕事なら授業の合間にできるんじゃないか」と思い、出会ったのが「動画編集」という仕事だったのです。
水野:最初から動画編集という仕事だけに絞っていたのですか?
青笹:いえ、実は動画編集以外にも、ランディングページ制作や、医学の知識を活かした医療系記事のライティングなども受けていたのですが、そのなかで動画編集だけ異常に仕事が多かったんです。
2019年頃、ちょうどYouTubeでマネタイズするブームがきていて、チャンネルが乱立し、動画編集の仕事も次々に舞い込んできていました。「ここに商機があるな」と確信して動画編集業務を究めることにしたんです。
水野:まさにゴールドラッシュといえる時期だったのですね。ちなみに動画編集作業自体は独学で学ばれたのですか?
青笹:いいえ、同い年の経営者の迫(佑樹)さんに編集作業を一から教えていただきました。
水野:これが、のちにYouTube×LINEのスペシャリストであり、動画編集CAMPのフランチャイズ展開にまでつながっていく最初の一歩だったんですね。
青笹:はい。しばらくすると自分だけでは案件を受けきれず、外注するようになりました。しかし、それでも依頼は止まりません。なぜだろうと考えたとき、「市場に動画編集をできる人が少ない」ということに行き当たりました。「それなら自分がノウハウ提供することが、ビジネスになるのでは?」とひらめいたのです。
時を同じくしてフリーランス集団の「StockSun」に参加し、多くの実績を得て動画編集の教育プログラムが確立したことも大きかったですね。
水野:2019年、この段階でもまだ医学生です。当時は今後の進路をどう考えていたのですか?
青笹:このときもまだ医師になるつもりはあったのですが、コロナ禍の時期、外に出歩いていたことが学校側に知られ、厳重な注意を受けたんです。島根は全然感染者がいなかったんですよ。このとき、「自分は保守的な世界ではなく、ビジネスの世界で生きていこう」と決めました。その後、医師免許だけは取りましたが。
水野:2020年にはアズール株式会社を設立し、しかも1期目から売上1.5億円、営業利益が8,000万円出ていたといいますから、医師になるよりもはるかに大きな収益を得ていくことになりましたね。
青笹:ありがとうございます。StockSunで行っていたことを会社組織で行ったおかげで、円期目から成果を出せたのだと思います。
2期目には利益が約2億円になりました。順調ではありましたが、他にもっと結果を残している経営者も大勢いらっしゃいました。なので、自分のことを「すごい」とは思っていませんでしたね。
◆YouTubeとXだけで十分集客は可能
水野:2022年からは動画編集CAMPをオフラインで開催されています。これはどんな経緯があったのでしょうか。
青笹:オフラインで始める前に、家賃120万円もする活動拠点を持ちました。「せっかくなのでこの場を活かしてマネタイズしたい」という気持ちになり、「それなら動画編集セミナーをオフラインでやってみるか」とノリで始めてみたのです。
水野:受講者さんたちの反応はいかがでしたか?
青笹:当然「オンラインがいい」と思っていたのですが、参加者さんからは「オフラインのほうがいい。わからなかったらすぐ聞けるから」という予想外の反応だったのです。
水野:「まずはやってみるか」の意識で始められたのですね。集客はどうされたのでしょうか。
青笹:YouTubeとXだけです。YouTubeチャンネル「青笹のもっと動画編集を広げたい」は起業した月から始めたのでもう5年くらいになりますが、「動画編集者になるには?」「動画編集者とは?」というテーマに絞って、動画本数は350本を超えています。専門チャンネルにすることで、より動画編集者のリアルな現状を知っていただいていますね。
Xの投稿に関しては、「動画編集にトライしてみたくなる」内容にしていて、そこからLP(ランディングページ)に誘導しています。
水野:Xの運用は手がかかるイメージがありますが、そのあたりはどのように時間を捻出しているのでしょうか。
青笹:実は投稿している内容のほとんどは大学時代に書いたものなんです。「人が商品を購入する」消費者心理に従って、お金、時間、人間関係、仕事などの各項目に何十個も投稿のストックがあるので、投稿自体は全然楽ですよ。
水野:その投稿を見ていると「どんどん動画編集者になりたくなる」というわけですね。
青笹:そうです。実は、YouTubeも考え方はまったく同じです。ビジネスで集客していくのって実はシンプルで、「買いたくなる」というストーリーに従って、あとは文言を当てはめていくだけです。事業以外の投稿はしない。1テーマで横展開、深堀していくことが原則です。
水野:たしかにそうですね。ちなみに本の出版や、令和の虎に出演していることでの集客効果は感じますか?
青笹:実は「集客」という意味ではそれほど影響がないんです。ただ、出版すると箔が付きますし、銀行取引や不動産契約でスムーズに事が進むメリットは感じています。
なので、まず経営者は、他の媒体に力を入れるのではなくYouTubeに集中する。そのほうが結果的にメリットは大きいと思います。
私自身、経営者でもありますが、ビジネスYouTuberでもあるし、インフルエンサーでもあるため、不祥事やトラブルを起こした場合、余計に炎上する危険は増えます。しかし、起きてもいないことばかりを考えて「やらない」のでは、いつまでたっても現状は変わりません。まず軽い気持ちでやってみる。それくらいでいいのではないでしょうか。
1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社や文化人タレントプロダクション、飲食業のオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。国内外問わず富裕層の実態に詳しく、富裕層を相手に単にビジネスにとどまらない、個人の真に豊かな人生をみすえたコンサルティング・プロデュースには定評がある。
著書はシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)など27冊、累計40万部を突破。最新刊に『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』(サンライズパブリッシング)がある。
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