猪瀬直樹氏の“孤独のグルメ”に密着。広島風お好み焼き屋の「そば入りデラックス」がお気に入り
この年末年始にテレビ東京で大量放映されて、高視聴率をマークした『孤独のグルメ』。2025年1月には映画版の公開や、「孤独のグルメ博」の開催、関連本の出版と相次いで“五郎まつり”の様相だが、それだけ人は「一人メシ」に惹かれるのかもしれない。
では、多忙な職業に就くあの人は、仕事終わりにどんな一人メシを決めているのか?食への隠れたこだわりやいかに? こっそり現場を覗いてきた。
●西麻布「海音-kanon-」の広島風お好み焼き(デラックス)
夜のとばりが下りた東京・西麻布。表通りの喧噪から離れた閑静な住宅街にひっそりと佇むお好み焼き屋に現れたのは、作家の猪瀬直樹氏。臨時国会を終えて自宅のある西麻布に戻ると、その足で店の門をくぐった。
あうんの呼吸でマスターが猪瀬氏お気に入りの「そば入りデラックス」の調理を始める。十数分後、鉄板の上に鎮座したお好み焼きから立ち上るオタフクソースの甘い匂いが鼻孔をくすぐる。熱々のお好み焼きをヘラで口に運び、ビールを飲み干す。現役の政治家が庶民的な食べ物を一心不乱に頬張る様子は意外な感じがするが、本人はこう語る。
「和食みたいなシンプルなメニューが一番好きだね。メニューで言うなら、味噌汁、漬物、生卵、ノリ、焼きジャケという、よくある旅館の朝食みたいな感じかな。野菜も意識的に摂っていて、お好み焼きを頼む時もキャベツはたっぷり入れてもらっている」
作家、参議院議員、日本維新の会参院幹事長……。複数の肩書を持つ猪瀬氏の毎日は多忙だ。’18年に再婚した現在の妻(女優で画家の蜷川有紀氏)は大学で週3日、講義をしており不在。かといって家でゆっくり料理をする時間はなく、近所にあるお店で夕食を済ませてしまうことも多い。その際は行ったことがない高級店よりも、気心の知れた店を重宝しているという。
「独りメシで使う店は豪華である必要はない。親しみやすくて、何が饗されるかわかっている店のほうが向いていると思っている。大切なのは人に言われたものじゃなく、自分が好きなものを食うってこと。政治家もそうだけど、他人が好きなものと自分が好きなものは違うから、それに合わせる必要はないんだ」
猪瀬直樹氏 (政治家・78歳)「独りメシで使う店は豪華である必要はない」
他人に合わせることなく自分が好きなものを食す
1
2
●店舗情報「海音-kanon-」
【住所】東京都港区西麻布2-16-12 橘ビル 1F
【アクセス】東京メトロ乃木坂駅徒歩13分
【定休日】日曜
★『誕生30周年記念 孤独のグルメ博』が開催中 渋谷PARCO 2025年1月9日(木)〜1月20日(月)
【住所】東京都港区西麻布2-16-12 橘ビル 1F
【アクセス】東京メトロ乃木坂駅徒歩13分
【定休日】日曜
![]() |
『孤独のグルメ』巡礼ガイド[完全版] テレビドラマSeason1~10と’25年1月公開の劇映画で井之頭五郎が訪れた名店31店舗を現在の情報にアップデートして紹介。五郎の名言とともに楽しめる。オールカラー128P。1430円(税込み) ![]() ![]() |
![]() |
『劇映画 孤独のグルメ』シナリオブック完全版 松重豊みずから手がけた劇映画のシナリオ決定稿を完全収録! 本プロジェクトの始まりを綴った巻頭言や、映画監督・松岡錠司氏、料理研究家・土井善晴氏との特別対談も。1430円(税込み) ![]() ![]() |
![]() |
『トリビュートブック 100%孤独のグルメ! それにしても腹が減った!』 和泉晴紀、イナダシュンスケ、戌井昭人、宇垣美里、浦沢直樹、江口寿史、大根仁、オカヤイヅミ、小田原ドラゴン、カレー沢薫、河内遙、久住卓也、コナリミサト、島田雅彦、新久千映、夏目房之介、山崎紗也夏、吉田戦車、ラズウェル細木らの寄稿を収録。1320円(税込み) ![]() ![]() |
![]() |
『孤独のグルメ』(扶桑社文庫) 2巻セット ⇒【原作漫画を読む】第2巻の第1話を無料公開中 ![]() |
★『誕生30周年記念 孤独のグルメ博』が開催中 渋谷PARCO 2025年1月9日(木)〜1月20日(月)
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています