更新日:2025年01月23日 16:30
仕事

27歳「おにぎり美人」がYouTube“470万回再生”の大バズり。“100キロ超えリヤカー”を引く美女が注目されるワケ

YouTube出演で一気にブレイク

東果穂さん

YouTube出演により、一気に知名度を上げることに

 オープンから数ヶ月経っても売り上げ的に厳しい状況が続いていたが、人間関係を見つめ直した結果、「毎日明るく笑顔でいられるようになった」と話す東さん。そんななか、彼女の運命を大きく変える動画に出演することになる。 「YouTubeチャンネル『うどんそば 広島 岡山 Udonsoba』さんの動画に出演させていただくことになり、オープンから約7ヶ月後の11月に動画が公開されました。それまでも広島のテレビ番組や新聞に取り上げていただき、徐々に売り上げも伸びていましたが、この動画で一気に状況が変わったんです。インスタのフォロワーも900人くらいだったのが一気に10倍以上になり、移動販売しているときも「YouTube出とったよね!」と声をかけられたり、普通にカフェにいて声をかけられたこともありました。正直、目立ちたいと思っていたわけではないので、少し恥ずかしい気持ちもありますね。なんでリヤカーやってるんだって話ですけど(笑)。でも本当に売り上げも何も一気に変わったので驚いています」  ひとつの動画出演により、広島で“話題の人”となった東さん。初日に3個しか売れなかったおにぎりも、現在は2時間あまりで約120個が完売するようになったようだ。  また、自身の性格的にも大きな変化があったようで、「それまでは自信もなく、あんまり人気のない公園とかで売っていましたが、今では大きい通りでも入っていけるようになりました(笑)。逆に今から内気な自分に戻ってしまったらお客さんも困ると思うので、マイナスのイメージを与えないよう、毎日楽しく生きていきたいと思います」と笑顔で話した。

広島の新たな観光名物に

おにぎり

筆者が購入したおにぎり。すべて手作りで、仕込みから販売まで1人で行っている。現在は1日120個ほど作っていることで、深夜1時から仕込み始めることもあるようだ

 最後に、今後の展望について伺うと、東さんは「広島の新たな魅力のひとつになりたいです」と熱く語ってくれた。 「広島のキャッチフレーズが“おしい!広島”なんですよ。広島って都会か田舎かわからなくて、魅力が伝わっていなくて“おしい”という自虐的なPRをしていたんですけど、広島の人としてなんか嫌だなって思ってて……(笑)。原爆ドームとか、それ以外の観光スポットになっている場所もたくさんあるので、おにぎりリヤカーも観光客の方がたくさん来てくれるような、観光名物のひとつになったらいいなと思っています。基本的には“出会えたら嬉しいリヤカー”でありたいと思うので、ぜひインスタの投稿を見ながら探してみてほしいです!」  話しているだけでわかる優しい人柄、そして会話中にところどころ出る広島弁が、人の心を惹きつけている要因なのだろう。東さんの姿勢と情熱は、多くの人々の共感を呼び、広島の街に新たな活力をもたらしている。「おしい!広島」から脱却し、新たな広島の姿を描く東さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ。 取材・文/セールス森田
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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