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「制限速度で走る車」にイラついてあおり運転したら“覆面パトカー”だった…調子に乗った20代男性の末路

教習所で習わなかった兄からのアドバイス

兄からのアドバイス 赴任までの日が迫るにつれ、鎌田さんの運転技術も少しずつ上達し、運転中も兄との会話ができるほど余裕が出てきたそうです。 「兄の提案で、赴任先まで高速道路で行くことになりました。今までは、高速といっても首都高止まりで、あの混雑した合流や車線選びなどについては習得できていたのですが、本格的な高速道路は初めてだったので、少し緊張しました」  それまでは、時速60キロを出すことが精いっぱいだった鎌田さんですが、赴任先のインターチェンジまでは瞬間的に100キロのスピードを出すことにも挑戦したといいます。 「ハンドルにかぶりついて制限速度いっぱいの100キロ走行にチャレンジしている時、兄がいきなり『ほら、左前方を走っている白のクラウン、あれには気をつけなきゃいけないんだよ』と言ってきました。  最初は何を言っているのかわからなかったのですが、追い抜きざまに目をやると、青い制服とヘルメットを被った警察官が乗車している光景が見えたのです。  兄は続けて『あの白いクラウン、”覆面パトカー”といって取締りをやってるから気をつけろよ!』と教えてくれました」

前方の車をあおったらまさかの…

 兄と一緒に臨んだ短期間の運転教習を終え、赴任の少し前に単独で新天地へ向かう際、鎌田さんは悲劇に見舞われます。 「高速道路走行はずいぶん慣れてきたので、その日は少し調子に乗って追い越し車線を走行していると、制限速度で走行する前方車両に追いつきました。 『左に寄ってくれないかな?』と思ったのですが、我関せずといった感じで譲ってくれません。車種は、スバル・インプレッサのシルバーでした」  鎌田さんは、前方のクルマが『白のクラウン』ではなかったので、特に気に留めず、そのまま車間距離を詰め気味に走行したといいます。 「ところが、その数分後、前方のクルマのルーフがひっくり返って赤色灯が出現し、リアウインドウに何やら『左に寄れ』という表示が出たんです。  最初は、何が何だかわからなかったのですが、インプレッサの誘導で路肩に停止し、呆然としていると、インプレッサの中から制服の警官が降りて来ました。私は覆面パトカーをあおっていたんです」  鎌田さんは『車間距離不保持違反・違反点数2点』という違反切符を切られたそうです。 「地方営業には運転免許が必須なので、もう絶対に車間距離は詰めないし、制限速度で走ります。というか、兄には車を返して、営業車以外は乗りません。あと、覆面パトカーはクラウンだけではないということも学習しました」 <TEXT/ベルクちゃん>
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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