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「結婚式が現地集合」登山女子YouTuberが“新婚の旦那”と別居しても、長野に住みたかった理由「こういう生き方もある」

「こういう生き方」もあると伝えたかった

やぎちゃん

昔ながらの風潮が嫌だった部分もあるという

――視聴者さんからの反応はいかがでしたか? やぎちゃん:「頑張れ」といった励ましの声が多かったのですが、中には「一緒にいるべきだよ」という意見もありました。印象的だったのは若い奥様の方々からの「勇気づけられました」という声です。結婚すると女性は「家にいなきゃいけない」とか「やりたいことをあきらめなきゃいけない」といった風潮って多少残っているじゃないですか。私自身そういうのが嫌だったんです。  なので、あえて動画を投稿することで「こういう生き方もあります」と伝えられたらいいなと。それが正解になる時代が来るんじゃないか、私は私なりの方法で大切にしたい人を大切にします、といったことを自信を持って発信していました。 ――ちなみに、最初の動画の投稿(2020年2月)は時期的にコロナ禍の直前。以降コロナ禍になって、自宅で動画を観る人が増えた時期でもあったと思います。反響はどうでしたか? やぎちゃん:コロナ禍の時は全然伸びなかったんです。YouTubeチャンネルを始めて以降2年くらいは東京に住んでいたのですが、当時はチャンネル登録者が3万人くらいしかいませんでした。コツコツ動画を投稿し続けていたのに伸びないので、ちょっと捻りが足らないのかなと考えていました。そこで思い浮かんだのが長野への移住だったんです。

登録者数が10万人を超え、影響力を感じるように

――チャンネル登録者は徐々に増えていった? やぎちゃん:長野に移住したあたりから増えていきましたね。3万人から10万人にたどり着くまでの2年間は、自分のチャンネルでどんな内容の動画が登録者の増加につながっているか、どんな動画が視聴率が高いのかを調べたり、YouTubeのアルゴリズムとかもかなり調べて試行錯誤していました。最初の2年は手探りの段階でしたしくすぶっていましたが、次の2年で「伸ばすぞ」って決めて頑張って伸ばして……10万人を超えてからは、「10万人の目標まで頑張ったから、今年は好きなように登山の動画をたくさんあげちゃお」という感じでやっています(笑) ――10万人以上のチャンネル登録者がいると、ご自身の影響力を感じる場面も多いのでは? やぎちゃん:そうですね。山に登っている時に「YouTubeを観ていますよ!」「応援しています!」と声をかけていただいたり、私に会えたことに喜んでいただけたりすると嬉しいですね。それと、長野のいろいろな企業の方々にお世話になっているのですが、私が動画を作ったり何かを監修するとなった際に、「やぎちゃんが手掛けてくれるなんて嬉しい」と喜んでいただけたりもして。そういう時に影響力を感じますね。 やはり、今はいかにフォロワーが多いかが評価の基準だったりもしますし、数が多ければ多いほど喜んでいただけますから。
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ローカル番組にも出演し、話しかけられることも増えた
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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