更新日:2025年02月06日 16:19
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肉が1枚(約100g)で「3850円」のすき焼きを実食。日本人には“魅力的ではない”と思った理由【いきなりステーキ運営会社の新業態】

ポイント③:部位選択や味変……いろいろな食べ方ができる

すきはな

すきはなでは、あおさを乗せて卵かけごはんとして楽しむ食べ方を提案している。肉を食べ終わったあとに推奨されるが、肉が残っているうちに試してみた。

「また行くぞ!」という決定打に欠かせないのが、豊かな食体験ができるかどうかということ。すきはなでは、こだわり卵として「十六代真っ赤卵」という青森県産のブランド卵が提供されています。鮮やかな黄身色と甘味のあるまろやかなコクが特徴で、すぐに違いを実感できました。このおいしい卵を最後まで楽しめるように卵かけごはんを勧められ、満足度を底上げしてくれることは間違いありません。 しかしながら、ある程度リーズナブルなレストランに期待されているのは、想定を超えるような食べ方や体験。牛角では牛カルビにガーリックとバターをつけて食べる「ガリバタ中落ちカルビ」や、チーズフォンデュのような「チーズチキンバジル」といった斬新な提案が好評で、これは“伝統的な良いものだけを作り続けていれば大丈夫”という時代ではなくなっていることの証でしょう。つまり求められているのはひと工夫ではなく、その先の楽しいアイデア。 また同じ肉料理で比べた場合、部位の違いによって味を楽しみやすいのは、焼肉やステーキ。ですから、むしろすき焼きで新しい提案ができるのであれば大ホームランになる可能性があります。 ===== さあ、みなさんはどんな肉レストランに通いたいですか? 考えるきっかけにしていただければ幸いです。 <TEXT/スギアカツキ>
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12
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