更新日:2025年03月27日 19:45
お金

2軒目の住宅を購入しようとするときに落とし穴が…!? 「住み替え」を諦めなくてもいい新サービスが続々登場

「6か月分の家賃120万円が浮いて経済的に助かった」

「2000年ころに、都内に4LDKの戸建てを購入し、20年以上住み続けました。当時、土地と建物をあわせて6000万円台でした。もちろん住宅ローンを使って購入し、売却時にローン残高は3000万円くらいありました。  都内の人気の閑静な住宅街なので4000万~5000万円ならいつでも買い手は見つかると思っていましたが、6000万円近くで売れるように、粘り強く買い手を探していました。  ただ、私たちが住み続けている“生活感のある部屋”を内見してもらっても、高く売るのが難しい……。そこで一時的に仮住まいとして、アパートへの引っ越しも考えたのですが、その引っ越しと新居への引っ越しと、短期間で二度の引っ越しの手間と費用がかかるので悩みました……。  それからいろいろ調べているなかで、一建設の『ラクいえ売却』というサービスを知りました。リースバックでは自分の家に住み続けるのに家賃がかかってしまいますが、『ラクいえ売却』では『1年間家賃不要』というプランがあって、契約後もそのまま住み続けることができるのが魅力的でした。仮住まいをせず、その間に転居先を探せるのは大きなメリットでしたね。  私の場合は半年で新居を購入できましたが、月20万円の家賃が6か月分、120万円も浮いたので経済的にかなり余裕が生まれました。最終的には納得のいく新居を見つけることができ、スムーズに転居することができました。

1000万円近くのキャッシュバックも

 しかも、一建設は想定よりも高く売却できたようで、1000万円ほどのキャッシュバックもあり、合わせると希望価格に近い金額となりました。資金を早く必要とせず、計画的な売却を希望する人にはこのサービスは適していると感じましたね」(高村さん)  住み替えローンやリースバックなども検討したうえで、最終的に自分の住み替え方に最も適していると感じた「ラクいえ売却」サービスを活用した高村さん。買取金額4600万円にキャッシュバック1100万円を合わせて5700万円で売却でき、納得のいく住み替えができたようだ。  前出、ファイナンシャルプランナーの風呂内さんも「住み替え需要が高まっている時代のニーズに対応した新しいサービスが登場してきています。それらの特徴や、メリット・デメリットをしっかり知り、自分の健康状態や資金などにあわせて適切に活用することが大切です」と話す。 【プロフィール】風呂内亜矢(ふろうち・あや) 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士試験合格者、住宅ローンアドバイザー。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯蓄を始める。2013年、ファイナンシャルプランナーとして独立し、現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 『やってはいけない「ひとりマンション」の買い方』(青春新書)、『マンガでカンタン!NISA・iDeCoは7日間でわかります。』(Gakken)など、これまで約30冊の書籍やムックを手がける。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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