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「どこを見ても大谷翔平」MLB東京シリーズ報道に不満続出。サッカー日本代表にも及んだ「ヤキュハラ問題」…不満の声は“身内”からも

日本代表、海外組の選手たちが語る本音


 また、バーレーン戦に向けて25人の代表メンバーが国内で調整する中、練習後にドジャース来日に関する質問も幾つか出たようだ。  たとえば、メジャーリーグの開幕戦について聞かれた日本の若きエース久保建英選手は、「スペインだと正直あんまり(野球の)ニュースは出てこない。スペイン自体、野球熱があんまりなくて」と率直な感想を述べる一方で、「それこそ日本とかアメリカではすごい人気だと思いますし、すごい選手だなと思います」と、大谷へのリスペクトを込めるコメントを残していた。  他にもドイツでプレーする堂安律選手は「僕たちがW杯を優勝した時には同じくらいの反響があると思う。僕たちはそれに向けて準備をするだけ。スポーツ全体が盛り上がっていくのはいいこと」とコメント。競技の垣根を越えて切磋琢磨していくべきだという意見を述べている。

一部のプロ野球ファンからも不満の声?

 ただ、サッカー代表戦とは無関係の野球に関する質問が出たことに否定的なファンも少なくなくなかった。このようにたびたび発生する“大谷ハラスメント”や“ヤキュハラ”の現象だが、実は国内の野球ファンの間でもハラスメントの声が一部で上がっていたようだ。  というのも、今回のドジャース来日で、開幕間近のプロ野球報道が極端に減少。メジャーの開幕シリーズに比べてプロ野球の扱いが小さいことに不満を表明するファンも少なくなかった。  他にも18日に開幕した高校野球センバツ大会でも、・二松学舎大付や花巻東の紹介に、鈴木誠也の母校や大谷翔平の母校などの枕詞がつくなど、あくまでも主語はメジャーリーグという方法も見られた。 「大谷ハラスメント」「ヤキュハラ」「ドジャハラ」……。さまざまなハラスメントに翻弄されたこの数日間だったがが、それも過去のもの。サッカー日本代表は20日のバーレーン戦を制し、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。次はプロ野球がその存在感を見せる番だ。 文/八木遊(やぎ・ゆう)
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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