甲子園未経験でもスターになった野球選手たち。おかわり中村、ギータ柳田…
今月6日に開幕し、連日熱戦が展開されている夏の甲子園。毎年のようにプロ注目の選手が現れるが、実は甲子園出場経験がなくても、プロの世界で活躍したスター選手は数多い。
そこで今回は、現役バリバリ活躍中の選手で“えっ、あの人甲子園に出てないの!?”という意外な選手の一部をご紹介したい(まずは野手編)。
日本プロ野球歴代3位となる6度の本塁打王を獲得したホームランアーティスト・中村。今や高校野球界最強と謳われる強豪・大阪桐蔭高校出身なのだが、実は甲子園出場は3年間で一度もなかった。
2000年、高2年秋の大阪府大会では準優勝し、近畿大会までコマを進めたが、準々決勝で2-8と大敗し、春の選抜切符を掴めず。最後の3年夏も大阪予選決勝まで進出するも、上宮太子の前に5-6と惜敗。ただ、このときの予選で6本塁打を記録するなど高校通算83本塁打をマーク。現在の活躍を予感させていた。
’16年オフにトレードで巨人から日本ハムに移籍。巨人では芽が出なかったが、新天地でレギュラーとして定着した大田の母校はなんと、今年の甲子園にも出場の強豪・東海大相模。
1年生だった’06年春からベンチ入りし、その秋には早くも4番に座るなど大砲として期待されていたが、3年間で1度も甲子園出場は叶わなかった。
特に夏の予選は3年連続決勝戦まで進出するも、1年夏は横浜に7-15、2年夏は桐光学園に8-10、最後の3年夏は慶応に6-9とすべて違う相手に敗退。それでも高校通算65本塁打、特に3年夏の予選では県大会新記録となる5本塁打を放ち、その飛距離を買われて巨人のドラフト1位でプロ入りを果たしている。
埼玉西武ライオンズ 中村剛也(大阪府・大阪桐蔭卒)
埼玉西武ライオンズ 山川穂高(沖縄県・中部商卒)
現在・チームの4番を務める長距離砲は高校時代、2年生秋から4番を務め、通算27本塁打を記録したが、3年間、まったく甲子園に出場することは出来なかった。 中でも最も惜しかったのが’09年の3年夏。沖縄県予選決勝戦まで進出したが、2年生エース左腕・島袋洋奨(福岡ソフトバンク)を擁する興南(この翌年に史上5校目となる春夏連覇を達成する)の前に2-4で惜敗してしまった。ただ、この試合で山川は4打数2安打1打点の活躍を見せている。うちっぱなう! pic.twitter.com/Jr9iPZEyDu
— 山川穂高 (@Hotaka2034) 2015年12月17日
福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐(広島県・広島商卒)
もはやソフトバンクのみならず、日本を代表する左の強打者・柳田。高校は広島県内きっての古豪・広島商に進学するが、古豪の低迷期と重なっていて3年間、一度も甲子園の土を踏むことが出来なかった。 ’05年の2年生秋は県3位で中国大会に進出するも、関西(岡山)に3-6で初戦敗退。3年夏は県大会準決勝で如水館に7-11で打ち負けている。
北海道日本ハムファイターズ 大田泰示(神奈川県・東海大相模卒)
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