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70歳の金萬福が振り返る、30年前のブレイク期。『浅ヤン』に命がけ「死んじゃうと思ったけど、やりたかった」

“超人”江頭2:50でさえできなかったことに成功

――あと、中華鍋で水上スキーを滑らされていましたね(笑)。 金:あれも本当に死んじゃうかと思った。『浅ヤン』のロケでキツかったのは、「世界一長いラーメンをつくろう」と、3月に河口湖でやった水上スキー。3時間ずーっとやってるんですよ。さ~むい! 氷水よ、鳥肌! ――水上スキーで、金さんは中華鍋の上に立ったじゃないですか。よく立てましたね! 金:3回やって、成功して立てたですよ。僕、そのときは「なんでもやりたい!」って気持ちがすごい強いですよ。めっちゃめちゃ気持ち強かった。 ――一方、江頭2:50さんは中華鍋に立てなかったという話も聞きました 金:全然、立てない。エガちゃんは河口湖じゃなくてグアムで水上スキーをやって、全然できなかった。20回ぐらいやって1回も立てなかったよ。 ――僕らのなかで江頭さんは“超人”というイメージがあるから、なんでもできそうな気がしたんですけど……。 金:「絶対、できそう」と思うよね? でも、彼できなかった。「悔しい、悔しい」って、ずーっと言ってた。「1回も立てないよー、悔しい!」って。オンエアではエガちゃん、全部カットされてたね。そのグアムロケのエガちゃんのオンエアは1分もないよ。 ――何回チャレンジしてもダメだったから、全カット! 江頭さんも悔しかったでしょうねえ。 金:でも、できなかったからしょうがないよねえ。もう一つ大変だった企画は、新潟のスキー場にエガちゃんと一緒に行ったです。そこで、スキーのストックの代わりに弁当箱を持たされて。 ――なんで、弁当箱で滑るんでしょうね(笑)。 金:テレビで見ると1回しか滑っていないけど、実際はたぶん20回以上滑ったですよ。僕も江頭さんも、2人ともスキーは初めて! 一番上からなんにも持たないでずーっと滑って。 ――死んじゃいますよ(笑)。 金:うん、そうだね(あっさり)。あのロケで、僕は手を怪我したですよ。湿布を貼られて1週間くらい仕事できなかったです。

藤原喜明にぶん殴られたことも…

――あと、酔っ払った藤原喜明さんに殴られたという話も聞きました(笑)。 金:それは本当。一発! 僕の顔は腫れたですよ。 ――どういう企画だったんですか? 金:テリー伊藤さんが監督の催眠術のロケですよ。テリーさんに「1リットルの水を藤原組長の頭にかけてください」って言われて、かけたら組長が怒って。 彼ねえ、ポケットにウイスキーが2本入っててロケ中にずっと飲むんですよ。だから酔っ払ってて、たぶんそういう台本だとわかってないと思うんですよ。だから、「なんで水かけるんだ!」と怒って、バーン! と一発パンチを受けたよ。 ――金さんが催眠術にかかっているから藤原さんに水をかけてしまう……という台本だったんですね。 金:そうそう、そういう企画ね。僕が催眠術にかかって、催眠術の先生が「お水をかけて」と言って……まあ、先生じゃなくて実際はテリーさん。それで顔が腫れて、翌日はテレビのスタジオ収録があったけど出られないから、しょうがなく行かなかった(笑)。
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周りの料理人からはやきもちを焼かれた
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