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ハリウッド監督がオレの人生を映画化!?

中島央

中島央監督

「人は誰しも人生で1冊、名作を書くことができる。自分の人生を書けばいいのだから」と言った人がいる。となれば、「人は誰しも人生で1本、名画を撮ることもできる」――。  そんな「自費出版の映画版」ともいえるプロジェクトをご存知だろうか。  その名も、まんま「あなたの人生を映画化します」プロジェクトである。  プロジェクトを手がけるのは、現役のハリウッド監督の中島央(なかじま・ひろし)が代表を務める映画製作・配給会社スーパーフィルムメーカー。  中島央監督といえば、自身初の長編作品『Lily』が第回62カンヌ国際映画祭にてワールド・プレミア上映。昨年には日本全国で公開。『メキシコ国際映画祭シルバー・パーム・アワード受賞』『ロサンゼルス・ムービー・アワード、ザ・アコレード』などの数々の賞の受賞歴もある気鋭の映画監督である。  そんな監督がスーパーバイズし、例えば結婚式で上映される新郎新婦のラブストーリー、創業社長の起業までのオレ的「プロジェクトX」などを再現してくれるのというのだから、単なる“自己満足”映像に終わるはずがない。“作品”としての完成度を追及しつつ製作。しかも、DVDへのパッケージ化もしてくれるという。 「10代の頃から抱いていた『ハリウッドで映画を作る』という夢を実現させ、さらにその作品を母国・日本で公開することもできました。しかし、ひとつの夢を実現させて私の中に、『自分は果たして日本の映画界に貢献できているのだろうか?』という疑問が生まれたんです。映画監督として自分に何ができるのか?ということが、このプロジェクトの大きな動機です。劇場公開される作品の製作はもちろんですが、この自分が持っている“映画をつくる”という技術をどう生かせるのか?と考えたとき、社会にダイレクトに役に立てることができると思ったのが、この『あなたの人生を映画化します』プロジェクトだったんです」(中島央監督)  プロジェクト第一弾『アンライバルド』はすでに完成。主演は「学習塾ペガサス」に通う3人の子供たち。悩み戸惑いながらも夢を追い続ける子供たちの姿を瑞々しく描き、今年3月調布映画祭でプレミア上映もされ話題を呼んだ。 「個人や企業のヒストリーに着目し、生き様、社史、個人史を作る」このプロジェクト」果てさて、我の人生を映画化するならと考えると……何も思い浮かばず……。 「まだ、何も始まっちゃいない」と自らを言い聞かせつつ……皆さんは、自分の人生、映画化するなら、どんな物語を描きますか?  熱狂的な映画ファンの父親の影響で映画漬けの日々を送った幼少期。都立高校をドロップアウトしニュージーランドへ留学。映画監督を志して入学したサンフランシスコ州立大学映画学科。ハリウッドで脚本家としてのキャリアをスタートさせるも、諦められなかった映画監督の夢。生活苦ながらも自力でプロデューサーを探しだしついに映画『Lily』が完成……。中島央監督自身の夢を叶えるまでの道程こそ、映画化できるドラマチックさ。ハリウッドの映画業界の舞台裏も詳らかに!
あなたの人生を映画化します

「あなたの人生を映画化します」プロジェクト第一弾『アンライバルド』の撮影風景。夢に向かう子供たちこそ“無敵”の存在」--。タイトルにはそんな中島央監督の思いが込められた

【中島 央氏】 1975年、東京都生まれ。2003年、サンフランシスコ州立大学映画学科卒業後、脚本家としてキャリアをスタート。2007年、自身の初監督短編作品『リリィ』を発表。世界の映画祭で高い評価を得た後、翌年、リニューアルした同名の初長編劇場映画『Lily』(2010年、アメリカ)を制作。さらに一年間におよぶ再編集のプロセスを経て完成した最終完全版は、ロサンゼルス・ムービー・アワード、ザ・アコレードなどのアメリカの映画賞機関からの作品部門賞を次々と受賞。昨年、日本で凱旋公開され話題となった。現在は長編第2作の英語作品となるアメリカ映画、SFヒューマン・ドラマ『SECRET CHILDREN』の製作がスタート(2013年夏公開予定)。http://superfilmmaker.net/blog/ 電子書籍『絶対、映画を撮ってやる!~映画『Lily』中島 央監督 自伝~』 <文/小山武蔵>
Lily

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