R-30

気が付けば時代遅れ…over30エビちゃんババアの悲劇

Cancam

2006年5月号「Cancam」の表紙。ファッション誌に”めちゃモテ”の文字が踊った時代だ

 エビちゃんOL、愛されOLがもてはやされたのも今は昔で、女性ファッション誌の王座にはキャンキャンに代わって宝島系が君臨。

 モテを意識したファッションよりも、女ウケや、自分が好きなファッションが支持される昨今。

 しかし、いまだに割と見かけはしまいか、愛されファッションエビちゃんOL。

 そして、大概が30歳過ぎなのだ。

 30過ぎて微妙に時代遅れのパステルカラーツインニットにゆるふわ膝丈スカート。

 ……に、似合わない!

 OLになりたての頃の鉄板モテファッションからいつまでも抜け出せずに、愛されコーディネートに固執するover30の姿は、エビちゃんOLならぬエビちゃんババアとでも言うべきか。

 そんな、ハタから見たら痛々しいメチャモテファッションに身を包むover30とその周辺に話を聞いてみた。

 白のツインニット+ピンクの膝丈スカートが大好き!というのは菊地洋子さん(仮名・33歳・不動産会社事務)。

「いま流行ってるショートパンツとか、サルエルパンツとか、スタイルがいい人じゃないと似合わないじゃないですか。それに、刷り込みっていうか、OLになりたての頃に流行ってた愛されコーディネートが今も一番かわいいと思えるし、着てても落ち着くんですよね。愛されコーデで一緒に合コンに繰り出してた友達もどんどん結婚して、自分は30過ぎて誰にも愛されずいまだ独身てのは悲しくなりますけど」と語る。

「ダサかろうと、結局婚活にはこの格好が一番なんです。変に今っぽい自己主張の強い格好して婚活パーティに行っても、ますます婚期が遅れるだけだし」とは宮田由紀さん(35歳・メーカー総務)。

 SEとして働く川田由依さん(26歳)は、職場の先輩(34歳)がエビちゃんババアなのだとか。

「まあ、格好はその人の自由だから私がどうこういう話じゃないんですけど。考え方そのものが愛されOL→幸せな結婚→専業主婦というひと昔前のロールモデルなんですよね。私の周りの同世代で専業主婦になろうなんて贅沢を考えている人はひとりもいませんよ。男だって結婚しても妻には仕事を続けて欲しいって思ってる人がほとんどです。夢みがちな考えを捨てない限り、結婚も出来ないと思うけどなあ……」

 ファッションは思想、とはよく言われるが、腰掛けOL~寿退社~専業主婦という夢を見ることが出来た最後の時代の幻を引きずっているのがエビちゃんババアなのだとしたら、何とも切ない話だ。 <取材・文/マッキーナ>




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